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原爆犠牲者慰霊祭を挙行

   8月9日(金)医学部記念講堂において,御遺族,教職員ら約210人の参列のもと原爆犠牲者慰霊祭を執り行いました。本慰霊祭は,原爆死没教職員・学生898人の御霊を慰めるため毎年実施しており,今年は被爆74年目にあたります。

   はじめに,式辞において永安医学部長から,大学関係者と学生らへの哀悼の意が捧げられたのち,少年時代に疎開先の長崎で原爆の惨禍を体験し,昨年10月に長崎市で亡くなったノーベル化学賞受賞者の下村 脩先生が,ノーベル賞受賞の記念講演において原爆で焼け焦げ倒壊した長崎医科大学の写真を映し出し,「生き残れたのは幸運だった」と平和の尊さと何事もあきらめてはいけないという強いメッセージを1枚の写真を通して伝えたことに触れ,長崎大学医学部は,今後も被爆地にある医学部としての使命を果たしていく旨が述べられました。

   引き続き,原子爆弾投下時刻の午前11時2分に合わせて,参列者全員による黙祷が捧げられた後,河野学長をはじめ大学関係者,御遺族ら参列者全員による献花を行いました。

   続いて,長崎原子爆弾被爆者対策協議会理事長の三根 眞理子様から,節目の年にこれまで行われた記念事業について紹介の後,被爆直後の絵,被災された先輩方の体験談,遺族懇談会での出会いについて講話がありました。

   最後に,遺族を代表して片山 知之様からのご挨拶をもって閉式となりました。

   慰霊祭終了後には,医学部福利厚生棟において,学徒遺族会,教職員遺族会及び看護婦遺族会合同の追悼懇談会を行い,医学部キャンパスは祈りの1日となりました。

式辞を述べる 永安医学部長

式辞を述べる永安医学部長

参列者による黙祷
参列者による黙祷
講話をされる三根様
講話をされる三根様
ご遺族を代表して挨拶される片山様
ご遺族を代表して挨拶される片山様