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工学部長に就任して  工学部長 清水康博

工学部長に就任して

工学部長 清水康博

工学部長
清水康博

資源の乏しい日本では,人,人の持つ能力,が財産です。そのため,特に大学の工学系学部にあっては,社会を健康に保つだけではなく,未来をも創造して日本の科学技術の更なる高度化に貢献できる人材を育成する使命があります。すなわち,地球環境と共生し,文明の持続的発展と精神的に豊かな人間社会の構築に貢献でき,国内にとどまらず世界をリードする技術者・研究者を育成する使命があります。
現在の日本の豊かな生活は,その物質的側面の大部分が,そして,安全・安心に係わる精神的な側面は,これまで多くの工学系技術者・研究者が,日夜,限界に挑戦し続けてきた,そして現在も続けている,成果の賜です。それにもかかわらず,工学系学部を志願する学生が減少傾向にあり,このままでは近い将来に,日本国内で科学技術を担う優秀な技術者・研究者が大幅に不足し,科学技術立国日本の危機につながることが大いに懸念されます。
このような事態に至らないために,文部科学省をはじめ多くの機関が様々な取り組みを通して,「地球環境と共生」しつつ「ものづくり」および「未来創造」する『工学』の魅力を,啓蒙・発信する取り組みを行っています。
長崎大学工学部でも,学部内での種々の取り組みに加えて,平成20年度末までに第一・第二・第三期改修工事が終了し,また,学内の重点研究課題として工学部から選出されている2研究課題の推進のため4名の新進気鋭のテニュア・トラック助教が着任し,教育・研究の環境・体制の整備が進められました。関係各位のご尽力に厚くお礼申し上げます。
今後も,更なる教育・研究体制の整備と持続的改善,効率的な入試・教育プログラムの実施,研究センターの整備・充実と国際的な研究拠点の育成,教員の優れた教育・研究能力の積極的な情報発信等々を精力的に推進していきます。そして,工学部の全教職員が誇りと使命感を持って,工学の各分野で,技術・研究能力だけでなく,国際性を身に付け,高度な倫理観に基づく社会的責任を果たしうる人間性豊かな人材を育成していきます。
学内の皆様のご協力とご支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。