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国際緊急援助活動に参加した長崎大学医師、薬剤師に外務大臣感謝状授与

2021年4月7日、国際緊急援助隊の隊員に対する外務大臣感謝状授与式が外務省において開催され、サモア独立国での麻しん流行に対し、感染症対策チームとして派遣された長崎大学の医師や薬剤師4名に外務大臣より感謝状が授与されました。

 

2019年11月、南太平洋のポリネシアにあるサモア独立国で死亡例を含む麻しんが流行し、世界保健機関及びサモア政府が緊急医療支援チームの派遣を各国に要請しました。これを受けて11月29日、日本政府は国際緊急援助隊 感染症対策チームの派遣を決定し、12月2日から29日まで現地において緊急医療支援活動を実施しました。

長崎大学からは、長崎大学病院総合診療科/感染症内科(熱研内科)講師の山梨啓友医師(一次隊医療代表)、長崎大学病院感染制御教育センター准教授の田中健之医師(二次隊医療代表)、熱帯医学研究所/熱帯医学・グローバルヘルス研究科 助教の⼭内桃⼦医師、熱帯医学・グローバルヘルス研究科 大学院生の福島紘平薬剤師の4人が感染症対策チームに参加。現地、国立病院小児科病棟において重症麻しん患者の診療、地区病院において軽症/中等症麻疹患者および非麻疹患者の診療にあたりました。

 

山梨啓友医師は、今回の表彰にあたり「成人の内科医(総合診療、感染症)として、4000人を超える麻しん患者に対し、オーストラリアやニュージーランドなど多国籍チームと協働して診療を行いました。感染症のアウトブレイクにおいて、迅速かつ柔軟な対応が必要であり、医師としての個人の技量のみならず全体を俯瞰した組織的な対応の必要性を痛感しました。この点は、その後まもなく発生した新型コロナ感染症の世界的流行に際しても活きる経験となりました。今後も国内外で起こりうるであろう感染症のアウトブレイクなど医療支援が必要な状況に即時対応できる医療人が増えることが期待されます。」とコメントしています。

 

 

右から長崎大学を代表して授与式に参列した山梨啓友医師、田中健之医師、 左は第2次隊の団長を務めた児玉光也氏(外務省 国際協力局 緊急・人道支援課 課長補佐)

右から長崎大学を代表して授与式に参列した山梨啓友医師、田中健之医師

左は二次隊の団長を務めた児玉光也氏(外務省 国際協力局 緊急・人道支援課 課長補佐)

 

 

外務省での感謝状授与式

外務省での感謝状授与式

 

 

外務省での感謝状授与式

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press25_000016.html

 

サモア独立国における麻しん流行に対する 国際緊急援助隊・感染症対策チーム 活動報告書 JICA図書館

https://openjicareport.jica.go.jp/216/216/216_211_12356242.html