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  • 社会連携・貢献

「ベトナムにおけるアイバンク事業を中心とした目の健康プロジェクト」が 2020年度JICA草の根技術協力事業に採択されました

長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科が、独立行政法人 国際協力機構(JICA)の「2020年度 草の根技術協力事業」の草の根協力支援型に「ベトナムにおけるアイバンク事業を中心とした目の健康プロジェクト」として申請し、採択されました。

▶事業名:ベトナムにおけるアイバンク事業を中心とした目の健康プロジェクト

▶対象国:ベトナム社会主義共和国

▶実施期間:2021年4月~2024年3月(3年間)

▶事業内容:ベトナム国立眼病院(VNIO)のアイバンク事業を整備し、近隣の主要病院と連携することで運営を改善させ、角膜の提供数を増加させる。各施設にアイバンク担当医師とコーディネーターを配置し、自立して継続的に事業を運営できる体制を確立する。

また事業の後半では、トラコーマ感染による重度の角結膜変性の治療に必要な羊膜を供給する羊膜バンク設立の準備と、トラコーマ感染対策・予防啓発の準備を行っていく。

 

ベトナムでの角膜疾患患者はおよそ44万人といわれ、悪化した視機能ため生活の質の低下、就労の制限や、家族など介助者への負担など多くの問題を抱え、社会的損失の原因となっています。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科はアイバンクの運営の実績があり、ベトナムでのアイバンク設立を支援してきました。今回のプロジェクトはその実績を活かし、ベトナムにおいてアイバンクを整備し角膜疾患患者の治療を改善させることを目的としています。

 

医歯薬学総合研究科 眼科・視覚科学分野の上松聖典医師は、その意気込みを以下のように語っています。「海外には、日本では当たり前の治療を受けられない国があり、困っている人が大勢います。そういう方々に少しでも光を届けることができるよう頑張ります。」

 

上松聖典講師 ベトナムでの研修会の様子

上松聖典講師 ベトナムでの研修会の様子

 

【JICA草の根技術協力事業とは】

独立行政法人国際協力機構(JICA)は、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っています。その中でも、JICA草の根技術協力事業は、国際協力の意思のある日本のNGO/CSO(非政府組織/市民社会組織)、地方自治体、大学、民間企業等の団体が、これまでの活動を通じて蓄積した知見や経験に基づいて提案する国際協力活動を、JICAが提案団体に業務委託してJICAと団体の協力関係のもとに実施する共同事業です。

https://www.jica.go.jp/partner/kusanone/index.html