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  • 受 賞

熱帯医学研究所、宮崎真也助教が寄生虫学会でベストプレゼンテーション賞を受賞

熱帯医学研究所、宮崎真也助教が寄生虫学会ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。2021年4月16日から17日に、奈良で開催された第 90 回日本寄生虫学会・第 32 回日本臨床寄生虫学会において、以下の演題を発表しました。

 

◆演題名◆

「A critical role of the apicoplast protein PALM for Plasmodium falciparum sporozoite development in the mosquito」

―熱帯熱マラリア原虫において、アピコプラストタンパク質PALMはスポロゾイト形成に必須な役割を果たす―

 

前所属・ライデン大学で行った研究成果を発表し、発表内容および質疑応答に関して高い評価を受け、今回の受賞に至りました。

 

◆プレゼンを行った研究概要◆

熱帯熱マラリア原虫は、蚊により伝播する病原性原虫です。蚊の体内で熱帯熱マラリア原虫が増殖する仕組みを知ることは伝播阻止の観点から非常に重要です。宮崎真也助教らは、CRISPR/Cas9によるゲノム改変を用いて、熱帯熱マラリア原虫の遺伝子改変を行い、PALMという機能未知タンパク質が熱帯熱マラリア原虫の蚊の体内での発育に必須であることを明らかにしました。本研究成果は、マラリア原虫の生活環の一端を明らかにするものであり、将来的には熱帯熱マラリア原虫の伝播阻止法の開発にも貢献するものです。

熱帯医学研究所・宮崎真也助教

ベストプレゼンテーション賞・賞状