2021年06月29日
6月25日、熱帯医学研究所において、熱帯医学研修課程修了式を挙行しました。
この研修課程は、熱帯地における保健医療分野の活動に従事しようとする人、国内や熱帯地における活動で熱帯医学の知識と技能を必要とする人などに、熱帯地における医学的諸問題についての広範囲な知識と、それらを応用するにあたって必要な基本的技術を習得させることを目的として実施しています。
今年度の研修生は20名で、4月1日から6月25日までの3か月間、オンライン講義、所内での講義・実習及び野外実習により、寄生虫学、ウイルス学、免疫遺伝学等のほか熱帯地の風土や文化、国際協力の現状と重要性について学びました。
修了式では、森田熱帯医学研究所長から、研修生に対して修了証書及びディプロマが授与され、「皆さんにはこの研修で得た経験と本課程で培った絆を活かして活躍されることを期待します」という餞(はなむけ)の言葉が贈られました。引き続き、研修生から、研修では研究所の先生方の情熱に触れることができたこと、今後は習得した知識・体験を糧に、各自の活動の場に戻って頑張るとの決意が述べられました。
本研修課程は、昭和53年度の開設以来、これまでに603名の修了者を送り出しており、現在も多くの修了者が国内及び東南アジア、アフリカ、中南米等の熱帯地で活躍しています。
![]() 挨拶を行う森田所長 |
![]() 研修生と職員 |