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  • 教育・研究

「外国人のための防災パンフレット」制作のため長崎東高校の生徒が来学 ~経済学部で復興経験を学ぶ~

2021年7月29日(木)長崎東高等学校の生徒5名が,復興経験を学ぶため,長崎大学経済学部(片淵キャンパス)を訪れました。

高校生らは,日本(又は長崎)に住む外国人の方々が災害時,自分の身を自分で守れるような取り組みができないかと,「外国人のための防災パンフレット」制作を目的としています。そこで,様々な分野の専門家を訪れる一貫で,今回は震災復興に詳しい経済学部の山口純哉准教授を訪ねました。

山口先生は,「どうすれば神戸市長田区のケミカルシューズ産業が阪神淡路大震災の被害から復興するのか」を研究テーマとするなど,これまで阪神・淡路,東日本など,震災後の復興について,長年調査,研究を重ねてきた経歴があります。

お互い自己紹介の後,山口先生から画像や貴重な資料によって震災後の経済について説明があり,生徒らは質問を交え興味津々といった様子で,聞き入っていました。また,山口先生は,震災発生後の避難所に調査に入った際に肌で感じた様子を語られ,生徒らも言葉が出ない場面もありました。目的である「外国人のための防災パンフレット」制作については,以下にように進めていくと目標達成に近づくのではないかとアドバイスがありました。
・復興の状況(復興フェーズ)とその時必要なもの(住居や仕事など)に分け,ストーリー立てて考えてみること。
・これらの場面で,ホームページや文献など実際の体験談を見聞きして,もし外国人だったらどう考えるだろうかと置き換えて想像すること。
・防災と一言でいっても幅広いので,一からではなく,既存の外国人向けのものに新しい発想を組み合わせること。

生徒らは,濃密な1時間半に感謝を述べ,「明日は県庁へ行き,防災について学んできます!」と次の取材先を告げ大学をあとにしました。


山口先生の説明を聞く,長崎東高等学校の生徒達①



山口先生の説明を聞く,長崎東高等学校の生徒達②



取材の最後に記念撮影


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