医歯薬学総合研究科博士後期課程の中家真理さん(衛生化学分野)が第18回次世代を担う若手のためのフィジカル・ファーマフォーラムで優秀発表賞を受賞

医歯薬学総合研究科博士後期課程　衛生化学分野の中家真理さんが，日本薬学会物理系部会主催の第18回次世代を担う若手のためのフィジカル・ファーマフォーラム(PPF2020/2021)で優秀発表賞を受賞しました。このシンポジウムは，若手研究者・学生へ口頭発表を行う機会を提供することを大きな目的としており，全ての発表が口頭で行われました。2021年9月14, 15日にオンラインで開催され，中家さんは「脳内異常型プリオンタンパク質凝集体の特異的in vivoイメージングを目的としたベンゾフラニルクロモン誘導体の開発」というタイトルで発表を行い，発表内容およびプレゼンテーション技術が評価されて受賞となりました。この研究において開発したベンゾフラニルクロモン(BFC)誘導体は、プリオンタンパク質凝集体へ高い結合親和性を示し，正常マウスおよびモデルマウスを用いたin vivo評価により，臨床で使用されているアミロイドイメージング薬剤に匹敵する高い脳移行性と消失性を示しました。また，mBSE感染マウスの脳へBFC誘導体が移行していることが示され，BFC誘導体が異常型プリオンを選択的に可視化できるイメージング薬剤として機能しうることが示されました。

 

 

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