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令和3年度臓器移植対策推進功労者 厚生労働大臣感謝状の贈呈について

令和3年10月24日(日)に長崎ブリックホールで開催された、第22回臓器移植推進国民大会おいて、臓器移植対策の推進に顕著な功績のあった団体として、長崎大学長崎大学病院が厚生労働大臣感謝状を授与されました。


長崎大学では昭和32年より全国でも最も早い段階で腎不全治療の臨床研究が開始されるなど、移植医療に関しては約50年の歴史を有しています。中でも腎移植は、昭和39年に東京大学で日本初の生体腎移植が実施されましたが、長崎大学はその翌年の昭和40年1月に献腎移植を実施しており、先駆的な取り組みを行って参りました。
それ以来、移植手術の実績は、移植・消化器外科による肝移植が329例、泌尿器科による腎移植が269例、腫瘍外科による肺移植が18例に及びます。さらに、移植・消化器外科と泌尿器科との合同で行われた膵腎同時移植が7例実施されるなど、臓器移植だけでも600例を超える実績を持ちます。
また、臓器移植だけでなく、角膜移植、羊膜移植、骨髄移植等も積極的に取り組んでおり、長崎大学は全国的に見ても移植医療が盛んに行われている全国有数の施設です。加えて、今年度より長崎大学病院に「移植医療センター」を開設し、診療科の垣根を超えた連携や業務調整をセンターに集約することにより、更なる移植医療の質の向上と安全性の確保に取り組んでいます。

教育活動としては、国内に限らず、本学の肝移植チームがカザフスタンなどを訪れ、海外の医師たちに移植技術を伝えており、海外から留学生や研修生を積極的に受け入れ、国際色豊かな長崎らしい医学教育を展開しております。 更に長崎大学全学部において、移植医療に関する講義を実施するなど、学生や教職員の移植医療に関する意識向上に努め、大学や・学部の枠を超え、長崎県内の大学生を対象としたNICEキャンパス長崎、地域医療セミナーなどにおいても移植医療に関するワークショップやセミナーを開催し、若年層への啓発活動を積極的に行っています。

この受賞を受けて、河野学長は、「このようなこれまでの本学の取り組みをご評価頂き、 今回、臓器移植対策推進功労者として表彰頂いたことを大変光栄に存じます。  引き続き、移植医療の発展に本学一丸となって尽力して参ります。」と贈呈式で述べました。

※「NICEキャンパス長崎」・・・長崎県内すべての大学が参加する相互単位制度



感謝状贈呈の様子(長崎大学)河野学長

感謝状贈呈の様子(長崎大学病院)中尾病院長
集合写真  

トークセッションの様子(田﨑教授 高度救命救急センター)

トークセッションの様子(右から2名は本学の学生)