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学生団体「ししのこプロジェクト」がポレポレライブを水辺の森公園で開催


10月24日(日)、長崎市にある海浜公園、長崎水辺の森公園(森の劇場)にて、ポレポレライブ2021が、長崎大学の学生団体「ししのこプロジェクト※」の主催で開催され、家族連れなど約100名の人々が参加しました。

ポレポレライブの「ポレポレ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり」の意味。ポレポレトーク&ライブは2014年以来、アフリカに関心をもつ学生と教員の団体「多文化社会学部アフリカハウス」が主催してきたトークや音楽ライブで、ケニアやルワンダ、ブルキナファソ、モザンビークといった国々からゲストを招いてきました。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で昨年は開催が見送られました。

長崎大学長崎創楽堂(音楽ホール)で開催された過去のポレポレライブの様子

今年、このイベントを主催した「ししのこプロジェクト」とは、社会課題の解決に向けた活動をする学生団体です。名前には、社会課題という「風」に立ち向かう「ライオン」になるという意味が込められています。2021年に正式に発足して、まだ1年以内という新しい団体です。

今回の企画の立役者は、医学部2年の川上日菜子さん。「ししのこプロジェクト」内で立ち上がった「お母さんと子どもが子育てしやすい環境づくりプロジェクト」のリーダーを務めています。入部のきっかけは、大学での研究室巡りでこの学生団体の世話役である、熱帯医学研究所の森保妙子先生との出会いです。社会問題への対応を前向きに考える姿を見て、「まずはこの団体に所属してから、自分がやりたいことをやってみよう」という決意で入部しました。

入部してからは、長崎地区子育て支援センターの「森のクレヨン」や長崎大学内の「おもやいセンター」に出向き、子を預けるお母さんや保育士の方に「子育てや保育において大変なこと、どんな子育て支援があったらよいか」などをヒアリングして回ったとのこと。今後は、子育て支援を行う「長崎シビックホール(長崎市常盤町)」など「お母さんが集まる場所」に出向き、さらに必要とされる支援とは何かをヒアリングしたいという川上さん。将来は、子どもたちと医療面で関わる仕事に就きたいとのこと。今回の企画でも、子ども連れがよく訪れる店舗や当日水辺の森公園を訪れた家族連れに声掛けを行い、参加者を募ったりしました。そこには、コロナ禍で人との関わりが難しくなった今、少しでもこういった場で、親や子どもたち同士の新しい関わり合いが生まれればとの願いがありました。

今回の企画のプロジェクトリーダー医学部2年川上日菜子さん

ライブ演奏の様子
ライブ演奏の様子(左から多文化社会学部の増田先生、大西匡哉さん、早川千晶さん)

これまで長崎大学構内で開催してきたポレポレライブですが、今回は初めて大学を出て、屋外での開催となりました。ライブには、以前から企画に参加している、ケニア在住33年、ケニアのキベラスラムで子どもたちの教育をサポートする施設、マゴソスクールを主宰する早川千晶さん、ケニア伝統太鼓「ンゴマ」奏者でミュージシャンの大西匡哉さんがゲスト出演。また、ピアノ演奏者として、これまで長年ポレポレライブに関わってきた多文化社会学部の増田研先生が参加しました。

ライブの受付では、新型コロナウイルス対策の注意書きの確認が行われ、お米を入れた紙コップで作成するマラカスキットが配られました。材料にお米を選んだのは、子どもたちが間違って誤飲した場合に備えてのことだそうです。


紙コップで作ったマラカス紙コップで作ったマラカス。中にはお米が入っておりシャカシャカと音が鳴る。

また、ライブ会場の隣では、アフリカグッズの販売が行われ、ケニアの首都ナイロビのキベラ地区の職人が作った色とりどりの布やビーズのグッズ、マサイ民族のアクセサリーが並びました。売り上げの一部は、キベラスラムの学校「マゴソスクール」の運営に充てられることになっています。



ケニアの首都ナイロビのキベラ地区の職人が作ったビーズのグッズ
ケニアの首都ナイロビのキベラ地区の職人が作ったビーズのグッズ

ケニアの首都ナイロビのキベラ地区の職人が作った小物入れ
ケニアの首都ナイロビのキベラ地区の職人が作った小物入れ

ライブが始まると、大西さんの太鼓のリズムに子どもたちが踊り、早川さんのスワヒリ語による歌声、増田先生によるピアノソロに歓声が上がり、約2時間のライブ終盤には、観客のほとんどが立ち上がり、アフリカ音楽に合わせて踊ったり、手拍子をしたり、思い思いに楽しむ盛り上がりとなりました。





【参考】
※学生団体「ししのこプロジェクト」

ししのこプロジェクトfacebookより

写真:ししのこプロジェクトfacebookより

【プロジェクトリーダー川上日菜子さんコメント】
ししのこプロジェクトは、月に複数回集まって、身近な社会問題に対して意見交換会や勉強会を開いています。意見交換会といっても、集まってお喋りするといった緩い感じです。自分が興味のあること、自分が思ったことを、気兼ねなく話せる温かい雰囲気があり、楽しいです。最近では、大学病院の先生をお招きし「子どもに伝えたい事や性教育」についての勉強家を開きました。所属する学生は、学部、学年も様々で、今は15名ほど。興味を持たれた方は、以下のご連絡用メールアドレスにご連絡ください。

【最近すすめているプロジェクト】
・お母さんと子どもが子育てしやすい環境づくりプロジェクト
・性教育に関するプロジェクト
・手洗い推進プロジェクト
・プラネタリーヘルスプロジェクト

【連絡用メールアドレス】
pj.shishinoko*gmail.com
(*を@を変えてご連絡ください)


【関連SNS】
■ししのこプロジェクト
ウェブサイト(現在準備中)
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■多文化社会学部アフリカハウス
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