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長崎の伝統野菜を作ろう~種から考える栽培技術~

長崎大学で行われた公開講座「長崎の伝統野菜を作ろう~種から考える栽培技術~」野菜の成長と共に全3回の講座の様子をご紹介します。

【講師紹介】

教育学部

鎌田 英一郎 准教授
専門
分野:作物学,栽培学







   

第1回 種から始める野菜作り

第1回目は講師の鎌田先生(教育学部准教授)から長崎の伝統野菜について解説がありました。

長崎赤かぶ、長崎白菜、長崎たかな、長崎紅大根、辻田白菜、雲仙こぶ高菜など、写真付きで解説があり、家庭でも育てられるように参加者へ諫早四月大根の種が配られました。 

畑へ出てからは、実際に諫早四月大根などの種を植え付けました。鎌田先生と受講者の皆さんはクワやスコップ、カップ等の道具を使い、穴を掘り、種をまきました。まいた種には土を優しく被せ、水やりの方法なども学びました。受講者の皆さんは、講座で学んだ事を実践しようと、実際に家庭で野菜を育てる際に必要なことなどを、熱心に尋ねていました。

 

第2回 長崎の伝統野菜について

第2回目はまず、講座へ集まった皆さんの自己紹介時間を設けました。

ご自宅で育てている野菜の様子や、最近のちょっとした自慢、好きなことなどをお一人ずつ発表し、和やかな雰囲気で第2回目の講座が始まりました。

今回は外部講師で種採り農家の竹田さんにお越しいただき、実際に伝統野菜作りを行っている現場のお話をしていただきました。また、根菜類、葉菜類の管理技術について学び、受講者の皆さんは積極的に意見交換を行いました。

畑へ出てからは、間引きと追肥作業を行いました。野菜を大きく育てるために混み合った苗を引き抜き、野菜が必要な養分を得られるよう追肥を行い、第2回目の講座を修了しました。

第3回 伝統野菜を収穫しよう

第3回目は遂に伝統野菜の収穫です。第1回の種まき時から、ここまで大きくなりました。受講者の方からは「二か月ほど前に植えた種がこんなに大きくなるなんて」と驚きの声も聞こえてきました。

収穫した後は、伝統野菜の特徴が出ている個体を受講者の皆さんと選び、伝統野菜の種を残すための母本選抜を行いました。このようにして伝統野菜の種が残り、伝えられてきた過程を体験することができるのは、この講座ならではです。

収穫し終えた野菜は水洗いし、一部は受講者の皆さんで、持ち帰ることに。ビニール袋いっぱいに詰めた野菜を嬉しそうに運ぶ姿が見られました。この後、伝統野菜を使った調理の見学も行われ、自分が植えた野菜でどのような料理が作られるのか、皆さん楽しんでおられました。(※当初は試食を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染防止対策として調理の見学のみを行いました。)

これで、公開講座の全3回が終了しました。主催の長崎大学教育開発推進機構生涯教育センターによると毎年大変好評の企画とのことです。本講座は、来年度も開催を予定しております。長崎大学のWebサイトで紹介があるため、興味のある方はぜひ、ご参加ください。

関連リンク

■公開講座「地域の農業から学ぶ栽培技術~高糖度トマトとその作り方~」を実施しました

http://www.chiikiedc.nagasaki-u.ac.jp/news/detail.php?c=&year=2021&id=173

■公開講座「長崎の伝統野菜を作ろう~種から考える栽培技術~」を実施しました

http://www.chiikiedc.nagasaki-u.ac.jp/news/detail.php?year=2021&id=189