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長崎県および長崎市職員の方々を交え、環境科学部「社会調査演習」の報告と意見交換を実施

12月20日(月)、環境科学部において「社会調査演習」を実施しました。


「社会調査演習」とは、環境科学部の学生が「社会調査士」の資格を取得する際に最後に履修する、少人数による対面型の演習・実習科目です。学生たちは、社会調査のテーマ・問い・仮説を独自に立て、学内でアンケート(量的)調査を実施しています。今年度は「長崎の地域課題にたいする学生/若者の意識・行動」を主なテーマとして、10人の学生が3つのグループに分かれ、①長崎の斜面市街地のイメージと実際②長崎の身近な生活環境にかかわる認識と行動③縮小する長崎の将来をどう考えるか、という問題意識に基づく調査を設計・実施しました。

当日は、まず3つのグループから、それぞれのテーマについての中間報告を行いました。

チームスカイ

テーマ「斜面市街地のあり方」

長崎市の特徴的な景観であり住環境である斜面市街地は、長崎の若者にとってどのようなイメージがあり、どう経験されているかを追究します。

チームLIFE

テーマ「長崎に住む若者の身近な生活環境について」

行政のアンケートでは「住みやすい」評価のある長崎での暮らしと環境は、若者にとってどう感じられているのか。日々の生活の「ちょっとした不満」の原因と改善の方向性を探ります。

チーム未来MIRAI

テーマ「長崎の将来に関する学生の意識調査」

若年者層の流出が懸念されている長崎の将来を占う。若者の就職・住居・環境意識に関する動向を明らかにし、未来を拓く可能性を展望しようとします。


今回は特別に、長崎県産業部若者定着課、企画部政策企画課および長崎市企画財政部長崎創生推進室の方々に同席いただき、学生らがアンケート結果に統計分析を加え考察したことを報告しました。また、考察・分析を行うに当たって生まれた疑問について、長崎県および市職員の方々に、質問をさせていただきました。長崎の現状とその課題をどう認識され、どのような政策のもと、対策に取り組んでおられるのか、分かりやすく丁寧なご回答をいただきました。

質問に対する回答を聞く学生たち


質疑応答の後はフリーの意見交換の場としました。長崎県および市職員の方々からも長崎の大学生としての当事者意識について質問をいただき、それにたいして長崎県外出身者が感じる長崎での大学生活についてや、長崎市内出身者が思う長崎のこれからについて、率直な意見が交わされました。

環境科学部環境政策コースの学生ならではの問いと視点から、長崎の地域課題や将来について、長崎県および市職員の方々とともに考えることができ、学生たちにとってたいへん貴重な学びの経験になりました。今回得ることができたたくさんの知見を、今後の分析・考察にさらに活かすことで調査最終報告書を作成し、長崎県・長崎市にもささやかな還元を図ることが目標とのこと。演習の経験と、実社会で働く方々との対話の機会を通じて、長崎の将来を真剣に考える若者が増え、長崎の将来がより良い方向へ変わることを期待しています。


環境科学部HP

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