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多文化社会学部木村直樹教授がNHK土曜ドラマ『わげもん〜長崎通訳異聞〜』のパブリックビューイングにゲスト参加


1月8日(土)19時30分より出島メッセ長崎において、NHK土曜ドラマ『わげもん〜長崎通訳異聞〜』のパブリックビューイングが実施されました。

このドラマは、オランダ、中国などの異文化交流が盛んに行われていた、幕末の長崎を舞台に、オランダ通詞(通訳)の若者たちの活躍が描かれています。「わげもん」とは、異国の言葉を理解して翻訳する「和解者(わげもの)」、通訳者を指します。

ドラマ放送直前に行われたトークショーには、「時代考証」を担当した長崎大学多文化社会学部の木村直樹教授、ドラマ制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサー、NHK長崎放送局の嶋田ココアナウンサーが出演しました。木村教授が担当した「時代考証」とは、衣装や道具、風俗や作法などが、当時のものとして適当かどうか古文書などを調べ、検証するもので、ドラマ制作ではかかせない重要な役割です。

トークショーでは、まずVTRが上映され、当時の時代背景と共に、オランダ通詞が翻訳のみならず、オランダからもたらされた風説書(海外情報)の幕府への報告、積み荷のチェックや会計など、多種多様な仕事をこなしていたことが紹介されました。

木村教授からは、彼らが語学力のみならずコミュニケーション能力も高く、特に森山栄之助は『ジェスチャーの名人』として知られ、森山の表情、動作を見れば理解できた、という記録が残っているほどだったことが語られました。また、彼らが後世に残したものとして、英語学習で用いられる「動詞」や物理学で使う「重力」「引力」などの多くの言葉が、オランダ通詞が作りだした言葉であると紹介されました。

多文化社会学部の木村直樹教授多文化社会学部の木村直樹教授

内田チーフ・プロデューサーからは、「言葉をテーマにしたドラマなので、オランダ語や中国語、そして長崎のことばも俳優やエキストラ一同、頑張って勉強して演じています。そういった点でもドラマをお楽しみください」とドラマ制作の裏側が語られました。

チーフ・プロデューサーの内田ゆき氏チーフ・プロデューサーの内田ゆき氏


トーク後半には、主演の永瀬廉さんがサプライズで登場し、会場では歓声と拍手があがりました。その後、パブリックビューイングにおいて第一話が上映されました。

『わげもん〜長崎通訳異聞〜』は、全4話、1月8日から毎週土曜 21時~21時50分放送予定です。