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  • 社会連携・貢献

長崎大学経済学部の学生らが島原商店街におけるまちづくりの方向性を提案

 3月16日(水)長崎大学経済学部山口ゼミは、長崎県主催の「女性の未来参画推進事業」の一環で、地域の商店街を中心としたまちづくりの方向性や手法を検討、提案しようという企画について、大学生らから商店街関係者に向けての提案発表会に参加しました。

大学としては、長崎大学経済学部山口ゼミと、活水女子大学 学外・地域連携センター「りのみープロジェクト」の2つのチームが参画しています。

大学生らは、2021年5月から島原市にある万町商店街と中堀町商店街を訪問し、商店街関係者との意見交換、フィールドワーク等を実施。これらの現地調査やゼミ等で学んだことから“地域の商店街が目指すべき姿”を検討し、その実現に向けたアイデアを磨き、今回のプレゼンの準備をしてきました。

活水女子大学チームは、日常と非日常(イベント時)の商店街を訪れる客層を調べ、ファミリー層と観光客に注目。これらの客層が日常で商店街をあまり訪れていないことから、ファミリー層向けとして、小学生が商店街で仕事体験を行うリアルキッザニア企画、観光客向けとして、SNSで発信したくなるスポットを巡る、街歩きイベントを提案しました。

提案を行う、活水女子大学「りのみープロジェクト」の学生

 長崎大学山口ゼミチームは、大型店舗と比較した商店街個店の「強み」である小回りが利く点や、お客さまとの対話を重視できる点に注目し、商店街のこれからの存在意義を思案しました。その結果、エシカル消費の場となることを目指す「エシカル商店街」構想を提案しました。

「エシカル」とは、「倫理的な」という意味です。また、エシカル消費とは、環境保全や地域・社会に考慮した消費活動を意味します。例えば、自然由来の原材料から作られたオーガニック製品や被災地の復興を支援する商品を購入することが挙げられます。

この「エシカル商店街」構想は、商店街内でエシカル商品の販売の輪を広げ、加えて情報発信を行うことにより、取り組みに共感した人による消費や新規出店を促し、地産地消、地域経済の循環など社会問題の解決を目指すものです。
さらに山口ゼミチームは、商店街内でのエシカル消費の意識醸成や、提供するモノやサービスなど、商店主との相談に応じるべく、来年度から定期的に戦略会議を実施すると発表しました。


提案を行う、長崎大学経済学部山口ゼミの学生

発表後には、今後の進め方についてワークショップが行われ、「エシカルとリアルキッザニアを組み合わせて普及していってはどうか」、「まずは商店街に足を運んでもらうアイデアが必要」などの意見が出されました。

最後に商店街関係者から、「実は私たちの商店街では、エシカル消費に関する話をすでに始めています。私が経営する商店では、実際にエシカル商品をコンセプトにした新しいビジネスモデルによって持続化補助金の申請を行い、3月に採択されました。こうした動きができたのは、大学生の皆さんから刺激をもらった結果だと思います。各大学チームの提案、そしてこれらをミックスした方法など、様々な立場の方が一堂に会することで、新たなものが生み出されることを実感したワークショップでした」とコメントが述べられました。


ワークショップ後の記念写真(サンプラザ万町前で撮影)

長崎大学経済学部ホームページ
http://www.econ.nagasaki-u.ac.jp/

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