2022年05月30日
先日、長崎県立長崎西高等学校の生徒の皆さんから、ご寄附をいただきました。高校生の皆さんから学校単位でまとまって寄附をしていただいたことから、私たちは感謝の気持ちをお伝えするとともに、ここまでの経緯を伺いたく、企画立案した生徒のお二人にお話しを伺わせていただきました。
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![]() 左から会計委員長の溝口さん 生徒会長の大塚さん |
(生徒会長:大塚さん)
日常的にウクライナに関する報道を見ていて、平和の町「長崎」で生まれ育った高校生として私たちに何かできることはないか、また、生徒の一人ひとりが平和と戦争について深く考えるきっかけになるようなことはないかと考えていました。
そこで、「募金活動の計画を立ててみませんか」と生徒会役員と会計委員会に提案してみました。
(会計委員長:溝口さん)
私は、テレビのニュース番組を見て大変なことが起こっているとは思っていました。この生徒会長の提案をきっかけに、自分でもウクライナの現状について知る必要があると思い調べてみたところ「ユニセフ支援 東部の学校6分の1が損壊・破壊」というニュースが目に止まりました。
新型コロナの影響により、私たちは授業の形が制限されてきました。しかし、自分たちの不自由さは、ウクライナの学生らの不自由さとは比べものにならないと感じました。
この時、もっと勉強したいと思っているウクライナの方々に何かしら支援ができたら、という気持ちが芽生えていました。
(生徒会長:大塚さん)
その後、先生方にご相談している中、長崎大学のクラウドファンディングをホームページで見つけたのです。ここには、支援対象がウクライナの避難民学生へと明確に書かれていて、勉強を継続したい学生へ支援をしたいという私たちの気持ちとも合っていましたので、このクラウドファンディングへの支援を決めました。
(会計委員長:溝口さん)
支援金は、5月下旬の4日間と期間を定め、各クラスの会計委員を通して全校生徒に呼びかけました。
今後長崎の地を訪れる、ウクライナの避難民学生に伝えたいことはありますか?
(会計委員長:溝口さん)
これまで、不自由な思いをしてきたと思います。ウクライナの現状も思わしくありません。
ありきたりですけど、まだまだ大変な状況は続くと思われますが、これからは少しでも幸せに暮らして欲しいと思います。
(生徒会長:大塚さん)
長崎は被爆した過去をもっていますが、私たちは平和な生活を送ることができています。
また、この長崎の地では、平和を発信している多くの方々がいます。同じようにウクライナの皆さんも、将来、歴史を伝えていく役割を担うかもしれません。ウクライナの学生さんにとって、この地で学んだということが、人生のターニングポイントになっていただければいいかなと思います。
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