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  • 研究

新型コロナワクチンの有効性に関する疫学研究について~オミクロン株に対する入院予防・重症化予防における有効性の暫定結果~

 長崎大学熱帯医学研究所を中心とする疫学研究チーム(VERSUS)は、2021年7月から新型コロナワクチンの有効性を評価する研究を通して、発症予防における有効性を評価し、これまでに7回にわたって暫定結果を公表してきました。(下記参照)
 今回は、オミクロン株が流行した2022年1月1日から9月30日に調査を行い、入院となった場合の新型コロナワクチンの重症化予防の有効性を、さらにオミクロン株の亜系統であるBA.5が流行した2022年7月1日から9月30日に調査を行い、入院予防における新型コロナワクチンの有効性を評価しました。結果においては、2回以上の新型コロナワクチン接種の入院予防における有効性および3回以上接種の入院患者における重症化予防の有効性を確認しました。
国内では、入院予防・重症化予防の有効性を評価したデータはきわめて限定されており、今後の新型コロナワクチンの接種方針を考える上で非常に重要な意味をもつと考えられます。

※詳細は2023年2月2日10時に研究ホームページにおいて公開する報告書を参照ください。
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/


 なお、今回の結果に関しては、第51回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会においてすでに報告しており、第116回厚労省新型コロナウイルス感染対策アドバイザリーボードにおいても出席して報告する予定です。
本研究チームは、変異株や新しい新型コロナワクチンの接種等によって新型コロナワクチンの有効性がどのように変動するかを調査するため、長期サーベイランスを継続しており、今後もアップデートした結果を報告する予定です。
 

■第1報 http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/results/20211005.html

■第2報 http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/results/20220202.html

■第3報 http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/results/20220126.html

■第4報 http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/results/20220325.html

■第5報 http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/results/20220608.html

■第6報   http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/versus/results/20220913.html

■第7報 Vaccine Effectiveness Real-Time Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) Study、第7報(PDF 2.2M)

■第8報 Vaccine Effectiveness Real-Time Surveillance for SARS-CoV-2 (VERSUS) Study、第8報
(PDF 1.2M)