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工学研究科において大学の世界展開力強化事業の第2回コンソーシアム会議及び第1回国際シンポジウムが開催されました

 2月27日(月)工学研究科において、2021年に採択された「大学の世界展開力強化事業※1」キャンパス・アジアプログラムの第2回コンソーシアム会議及び第1回国際シンポジウムが開催されました。
 工学研究科は、2010年度から3期にわたって、応募した事業が「大学の世界展開力強化事業」に採択されています。3期目となる2021年度に採択された「アジアの大学間連携による持続的社会基盤整備を支えるグローバル人材育成事業※2」のプログラムには、本学と中国・山東大学、韓国・成均館大学校、シンガポール・南洋理工大学、ラオス・ラオス国立大学の5大学が参加しています。2月27日は成均館大学校から教員9名・学生11名、ラオス国立大学から教員2名が来日し、山東大学及び南洋理工大学はオンラインで参加しました。
 午前中は第2回コンソーシアム会議を開催。松田浩工学研究科長を始めとした5大学の代表者から挨拶が述べられた後、鈴木誠二准教授(社会環境デザイン工学コース)から2022年度活動実績の報告、2023年度活動予定の提案があり、意見が交わされました。

長崎大学 松田 浩 工学研究科長の挨拶 成均館大学校Kyung Soo JUN 水資源専門大学院長の挨拶

  続いて、西川貴文准教授(社会環境デザイン工学コース)から大学間の研究資源の共同利用、共同研究、特別講義の開催など、国際コラボレーションラボラトリーのコンセプトについて提案があり、各大学の賛同を得られました。
 プログラムの最後には「Experiences in international collaboration for sustainable infrastructure development」と題して、東京大学大学院工学系研究科の長山智則教授による基調講演が行われ、これまでの国際共同研究や、スマートフォンを活用した道路点検など現在、海外において進められている事業内容等について講演されました。


西川貴文准教授の説明

長山智則教授の基調講演
参加者全員による記念写真

 午後からは本事業の最も重要なイベントの一つである、第1回国際シンポジウムが開催されました。
2部屋に分かれて23名の学生から、対面あるいはオンラインで研究成果の発表がありました。10分間の発表をした後に5分間の質疑応答の時間が設けられ、活発な意見交換が行われました。また、同時にポスター発表も開催され、10名の学生の研究成果が特設HP上でオンライン配信されました。

 
 本シンポジウムはキャンパス・アジアプログラムの学生及び同窓生によって運営されました。シンポジウム運営委員会のお二人からコメントをいただきましたのでご紹介します。

シンポジウム運営委員会メンバー
工学研究科情報工学コース 博士前期課程 竹下 真帆さん
 私は今回のシンポジウムでは、ポスター発表に参加するとともに運営委員会メンバーとしてZoomの管理や現地で発表する学生のお世話などを担当しました。私の専門は情報ですが、ポスター発表は他の専門の方の意見を聞ける貴重な機会となりました。キャンパス・アジアプログラムをより多くの人に知ってもらい、参加してもらえたら嬉しいです。

シンポジウム運営委員会リーダー
工学研究科システム科学専攻 博士後期課程 曹 文正さん
 私はこのシンポジウムに参加できたことをとても嬉しく思います。このシンポジウムは、アジア各国の研究者が異なる分野で研究を行い、交流し合う貴重な機会であり、多くのインスピレーションやアイデアを得ることができました。また、この場を通じて、日本の研究者が自信を持って、一意専心研究に取り組んでいる姿勢をアジア各国に向けて発信できたことも大変嬉しく思います。
 このシンポジウムがスムーズに開催されるように、長崎大学と工学研究科の先生方から多大なるご支援をいただきました。そのおかげで、私たちは有意義な時間を過ごすことができました。心から感謝しています。今後も、学校がこのような活動を増やしていただけることを願い、また長崎大学の学生たちも参加できる機会が増えることを期待しています。


※1 大学の世界展開力強化事業
 国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力を強化するため、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の受入れを行う国際教育連携の取組を文部科学省が採択支援するプログラムです。

※2 アジアの大学間連携による持続的社会基盤整備を支えるグローバル人材育成事業
 工学研究科博士(前期・後期)課程において、2021年度から2026年度までの期間で採択されたプログラムです。
 経済的発展ステージによってインフラの需要は変化していきます。日本は老朽化するインフラの維持管理や更新技術開発がメインになっていますが、成長期の国々では大規模インフラの新設技術開発が必要となります。本プログラムでは、それぞれのニーズを的確に捉え、高度な専門性を有し、国際的にも活躍できるインフラ技術者の育成を目指しています。
 本プログラムでは、①日中韓の大学院博士(前期・後期)課程の「ダブル・ディグリープログラム」。②2か月のオンライン留学と1週間の現地留学を組み合わせた「ハイブリッド型短期留学プログラム」。③シンガポールでのインターンシップなどASEAN各国の特徴に合わせた「ASEAN拡張型短期留学プログラム」の3つの交流プログラムを実施しています。

(参考リンク)
工学研究科「大学の世界展開力強化事業」 “アジアの大学間連携による持続的社会基盤整備を支えるグローバル人材育成事業”が本格的に始動!!