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「平成20年度長崎大学海外短期語学(中国語)研修に参加して」研究国際部国際交流課 山口幸二

平成20年度長崎大学海外短期語学(中国語)研修に参加して

研究国際部国際交流課主査山口幸二

平成20年9月6日から9月27日までの間,中国北京市の北京教育学院において,平成20年度長崎大学海外短期語学(中国語)研修に参加しました。この研修は学生を対象とした長崎大学海外短期語学留学プログラムに事務職員が参加する形で実施されます。私は,現在,国際交流課で留学生の受入業務をしており,本学では,毎年多くの留学生を受け入れています。本学に留学している中国からの留学生は,留学生全体の6割を占め,学部留学生のほとんどは中国からの留学生です。
私は窓口において留学生へ説明をする機会も多く,学部留学生は授業が日本語で行われるため日本語が通じるのですが,渡日間もない研究生や大学院生は日本語が話せずコミュニケーションがとりにくく苦慮する経験が多々ありました。研修に参加する前は,本学教育学研究科の留学生が教えている中国語の講座に参加していました。今回,業務上の必要性と個人的にも語学に関心があったこともあり事務職員を対象とした学内語学研修に申し込み,修了生の中から2名が海外短期語学(中国語)研修として派遣されることが決まり,幸運にも私が参加できることになりました。 万里の長城にて
万里の長城にて
約3週間,本学学生と寝食を共にし,中国語と中国文化について学びました。1日のプログラムは午前が中国語の授業,午後が中国文化に接する内容のものです。中国語の授業ではプレスメントテストで3クラスに分かれ,私は劉先生(女性)のクラスになりました。クラスメイトは,私と長大の学生6人(男子2名,女子4名),スペイン人(男子)1名です。劉先生は,50代前半のベテラン教師です。劉先生には日本語は通じないので,どうしても困った時は先生が英語で話すこともありました。
授業は,最初は緊張していましたが,劉先生の丁寧な指導とその人柄で段々とその緊張もほぐれ,毎日,笑いが絶えない授業となりました。今でも劉先生の「ミンパイラ
マ?」(みなさんわかりましたか?),「シャンコウミンパイラマ?」(山口さん,わかりましたか)が目をつぶると聞こえてきます。授業の最終日には,「今日は最後の授
業です。」とホワイトボードに書き,「いろんな国の人に30年間教えてきたけれど,こんなに授業態度がよく,こんなに楽しく授業をできたクラスははじめてです」と言っていただきました。授業の最後に文化の授業でならった「月亮代表我的心」をみんなで歌いましたが私は途中で涙が出そうになり下を向いてしまいました。
先生とクラスメイトと
先生とクラスメイトと
寮での生活は,日本人と仲良くしてくれた中国人のジャーハオ,モンゴル人のサラ,フランス人のミカエルらと習いたての中国語や英語で交流を深めました。放課後は,卓球やバスケットでアメリカ人やフランス人とも過ごしました。結構,人見知りをする私にとっては,言葉の壁がありながらもすぐ友達になり,たった3週間で友情を深めていく本学の学生を見てすばらしく思いました。
別れの日は早朝で,学生さんたちは夜通し起きて将来の夢を語っていました。その中にはミカエルもいました。
今回の研修を通して,たくさんの収穫を得たことは言うまでもありません。関係者のみなさんに深く感謝します。お互いが努力し助け合い,言葉の垣根を越えて日本人学生以外の他の留学生とも友情を深めた長大生14名を誇りに思います。最後に未熟な私を助けてくれた大久保さん,引率の永井先生と楊先生,本当にありがとうございました。