2023年10月13日
熱帯医学研究所 国際保健学分野の有馬 弘晃 助教が、16th International Congress of Physiological Anthropology (2023年9月7日-8日、University Malaysia Sabah )において「Seasonal Variations in Atmospheric Oxidant Levels and Their Effects on the Sex Ratio at Birth on Fukue Island, Japan」と題したポスター発表を行い、Best Poster Presentation Awardを受賞しました。
大気汚染物質への曝露は様々な健康被害を誘発することがこれまで明らかにされており、妊娠に関連する先行研究では、PM2.5やオキシダントへの曝露が早産リスクを高めることが報告されています。本研究では生まれてくる子供の性比(出生性比)の偏りに着目しており、大気中のオキシダント濃度が高い時期に妊娠した女性では、男児が生まれる割合が減少する可能性が示唆されています。今後のさらなる調査や解析によって、大気汚染物質を含む様々な環境因子への曝露が出生性比を低下させるメカニズムが解明されていくと期待されます。