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外海黒崎小学校の児童が大学学習体験に来学しました

 10月26日(木)、長崎市立外海黒崎小学校の4年生から6年生までの24名の児童が「大学体験学習」のために長崎大学に来校しました。この企画は、大学進学を自分の進路の選択肢に加えたり、大学教育への興味や関心を深めたり、地元長崎に残って学んだり働きたい等、未来に希望を持つことに繋げたいという想いで長崎市立外海黒崎小学校の溝川浩校長先生から人文社会科学域(教育学系)の高橋浩二准教授にご相談いただき実現したものです。

 体験学習当日、大学に到着した児童たちは、プログラムが始まる前から熱心に質問を始めます。学内移動する道すがら見つけた飛行機の先頭部分の前では口々に「これは何?」と質問をしたり、総合研究棟のそばを通ると、「大きい建物がある!」「ここに大学生が住んでるの?」と疑問や感想を口にするなど元気いっぱいです。移動中は常に高橋先生や引率の先生と楽し気に話しながら、賑やかに体育科学習体験が行われる補助体育館へ向かいました。

 体育館に到着すると、保健体育科を学ぶ教育学部学生が児童を待っていました。準備運動をした後は、学生が用意してくれていたサーキットに挑戦です。マットや鉄棒、跳び箱、平均台等が組み合わせられたコースを大学生に付き添われながら進みました。小学校にはない高鉄棒体験も人気で、希望者を募ったところほぼ全員が列に並んでいました。

 体を動かした後は、及川大地准教授と家庭科を学ぶ教育学部学生による食育講義です。この後食べる昼食メニューが三食食品群のどこに該当するかを皆で考えました。「油揚げは油だから黄色じゃない?」「でも原材料は豆腐だから赤だと思う」など児童同士で熱心に話し合っていました。

  続いて、昼食のため大学生協に向かいます。食堂に着くと一般の大学生と同じように、列に並び、おかずやお味噌汁をお盆載せて席まで運びました。今回のメニューは、児童が小学校の事前学習の際に考案したそうで、自分たちが考えたメニューが形になり、嬉しそうな表情が見られました。食事を楽しんでいる児童にお話を聞くと「この鶏肉が美味しいです。」「かぼちゃコロッケが好きです。」と食べた感想を教えてくれました。

  午後からは、選択講義の時間です。ものづくり学習体験(武藤浩二教授)、家庭科(保育)学習体験(宮津寿美香助教、宮津ゼミ所属学生)、長崎の歴史文化学習体験(吉良史明准教授、吉良ゼミ所属学生)から各自興味のある学習体験を受講しました。

 約5時間にわたり、長崎大学の講義や大学生の生活を体験した児童たちには、最後の振り返り時に武藤先生から修了証が手渡されました。
 今回の取り組みを終えて高橋先生は「児童たちが目を輝かせて学んでくれたことを嬉しく思いますし、大学生や私達も児童たちや先生方から沢山の大切なことを学ぶことができました。」と語ります。長崎大学は地域に開かれた大学として今後もこの取り組みを続けていく予定です。