医歯薬学総合研究科 博士前期課程の森 千知さんが第49回反応と合成の進歩シンポジウムにて優秀発表賞を受賞

　医歯薬学総合研究科 博士前期課程２年 森 千知さん（薬品製造化学分野）は、11月6、7日に岐阜県岐阜市で開催された日本薬学会 化学系薬学部会主催の第49回反応と合成の進歩シンポジウムにて、優秀発表賞を受賞しました。森 千知さんの研究内容は「環状デプシペプチド、リポディスカミドBの合成研究」と題するものです。
　リポディスカミドは、強力な細胞毒性を有する中分子環状ペプチド天然物であり、抗ガン剤の医薬品リードとして世界的に注目を集めています。しかし、環状構造内に2つのエステル結合やシトルリン、ウレイドアラニン、デヒドロノルバリンなどの異常アミノ酸を含む特異な構造を有しており、その合成は困難を極めております。福田准教授と石原教授の指導のもと、森さんは丹念かつ粘り強く合成を進め、リポディスカミドBのほぼ全ての構成部位の合成を完成しました。この結果が高く評価されました。

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