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  • 受 賞

長崎大学が在ケニア日本国大使館大使より在外公館長表彰を受けました

 2023年11月16日、長崎大学は、長きにわたりケニア共和国(以下 ケニア)の医療保健活動の発展とケニア国民の健康増進に大きく貢献し 、両国の相互理解と友好親善に寄与してきたことを高く評価され、在ケニア日本国大使館 岡庭健特命全権大使より在外公館長表彰を受けました。
 日本とケニアは、 今年外交樹立60周年を迎えました。その長い友好の歴史の中でも、特に医療・保健分野における協力関係は非常に密接であり、長崎大学は1966年の医療団派遣以来、常にケニアにおける支援活動を継続してきました。
  その支援は単に医療支援だけに留まらず、医療人材の育成を積極的に進めて来たことに特徴があります。 1979年にケニアに「ケニア医学研究所」(以下 KEMRI)が設立された際には、支援主体となったJICAのチームリーダーを長崎大学の教授が務め、その後も、感染症や公衆衛生分野の新しいリーダーを育成することに重点を置いた博士課程、修士課程、短期コースなど長崎大学の様々にカリキュラムを通じて、 KEMRIにおける医学研究者を育成する機会を提供してきました。
 その結果、 1997年にはケニア初のバイオセーフティレベル3の施設を開設し、 ケニア製の肝炎検査キットや HIV-1検査キットの開発に大きな成果を挙げることに繋がりました。長崎大学で博士号や修士号を取得した優秀な研究者たちは、最先端の生物医学研究を推進し、KEMRIをケニア国内のみならずアフリカ有数の保健研究センターとして発展させるけん引役となってきたのです。
 さらに、KEMRIと長崎大学の連携は学問的な連携を超え、相互の友情のきずなも生み、両国友好の礎にもなっています。ケニアのナイロビで行われた表彰式には、熱帯医学研究所副所長で学長特別補佐を務める金子聰教授が長崎大学を代表して出席し、岡庭健特命全権大使より表彰状を受け取りました。
 受賞にあたり金子教授は「長崎大学の長きにわたるケニアでの活動が評価されたことを誇りに思うとともに、今後もケニアのみならず、アフリカと日本の架け橋となる長崎大学でありたい」と感想を述べました。 長崎大学は、これからもケニアとアフリカの人々の健康増進に貢献する協力関係を深めてまいります。

写真左:金子 聰 長崎大学 熱帯医学研究所副所長・教授、学長特別補佐
写真右:在ケニア日本国大使館 岡庭健特命全権大使