2024年07月25日
7月14日から7月18日の期間、ケニア中央医学研究所(KEMRI)との合意書調印式及び協力関係にあるケニアの大学、大使館やJICA等を表敬訪問するため、永安武学長がケニアを訪問しました。長崎大学からは,木村正成総合生産科学域長,金子聰学長特別補佐(海外拠点研究担当),井上真吾熱帯医学研究所ケニアプロジェクト拠点長(以下、井上ケニア拠点長)、齊藤信夫同副ケニア拠点長、彦根麻由助教、早川慶研究国際部長が同行しました。
7月15日、永安学長は本学熱帯医学研究所ケニアプロジェクト拠点(以下、ケニア拠点)を訪れ、井上ケニア拠点長から、ケニア拠点の歩みや現在の研究内容の説明を受け、施設見学を行いました。今回ケニア中央医学研究所(KEMRI)とのBSL3施設に関する合意書調印式が行われるにあたり、同拠点に設置されたBSL3施設を訪れ、調印式に向けて理解を深めました。
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ケニアプロジェクト拠点での施設案内 |
同日午後には、独立行政法人国際協力機構(JICA)ケニア事務所晋川真所長を表敬訪問しました。ケニアでの長崎大学の活動への支援に謝意を示すと共に、本学がケニアにおいて実施している地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)や草の根技術協力事業、JICAによる長期研修員受入れ等に対してのJICAからの継続的支援を依頼しました。
JICAケニア事務所にて |
7月17日午前、医学科学生の高次臨床実習で留学先となっているケニヤッタ国立病院のDr John Kinuthia(Director, Research & Training)を表敬訪問しました。本学学生受け入れや今後、齊藤准教授、彦根助教が開始予定の結核臨床研究に対する協力と支援に対する感謝の意を伝え、医局員の研修や臨床研究の取り組みについてなど意見を交わし、今後の更なる交流深化に対しての意気込みを新たにしました。
ケニヤッタ国立病院での施設案内 |
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一方、木村正成総合生産科学域長は、ジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)を視察しました。JKUATの予算や設備を最大限活用した特徴ある研究や先端設備を使った教育を推進している姿勢に感銘を受けていました。また、懇親会には学長も出席しさらに双方の交流を深めることができました。
ジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)懇親会にて |
同日午後は、永安武学長が在ケニア日本国大使館の岡庭健大使を表敬訪問し、同行した長崎大学関係者とともに意見交換を行いました。
岡庭大使からは,本学による1966年の医療団派遣から始まるケニアでの様々な取り組みと業績に対する高い評価をいただくとともに、今後の活動に関して本学への大きな期待が寄せられました。
在ケニア日本国大使館にて |
次に、JSPSナイロビセンターを訪問し、稲角暢副所長と面会しました。日頃の協力関係に対するお礼及び今後の連携体制について、意見交換を行いました。
JSPSナイロビセンター稲角暢副所長と一緒に |
最終日の7月18日、ケニア中央医学研究所(KEMRI)とのBSL3施設に関する合意書署名式が執り行われました。KEMRI のElijah Songok 所長、Abdullahi Ali Ibrahim 議長の挨拶に続き、永安学長の挨拶が行われました。本合意書は、2023年に4回目の更新を行ったKEMRIとの学術交流協定に基づくものです。これにより長崎大学及びKEMRIの今後の共同研究や人材育成等のプロジェクトの協力拡大の可能性が期待されます。
KEMRIとの署名式 Elijah Songok 所長と |
KEMRIとの署名式 集合写真 |
今回のケニア訪問時には、ケニア政府への抗議行動にかかる安全確保のため、日程変更を余儀なくされる場面がありましたが、予定した訪問のほとんどを終え、無事帰国の途につきました。
◎長崎大学図書館ブログぶらりらいぶらりにも、本訪問の様子が掲載されています。
シリーズ:永安学長に聞いてみた(第7回:ケニアプロジェクト拠点訪問編 1回目)
https://nulib.hatenablog.jp/entry/2024/07/22/152353