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医歯薬学総合研究科 生命薬科学専攻 福田 隼 准教授が日本薬学会九州山口支部 学術奨励賞を受賞

 医歯薬学総合研究科 福田 隼 准教授(薬品製造化学分野)は、日本薬学会九州山口支部 学術奨励賞を受賞し、11月23日に崇城大学(熊本)で開催された第41回日本薬学会九州山口支部大会にて授賞式と受賞講演が開催されました。
 福田 隼 准教授の研究内容は「抗炎症性脂質レゾルビン類の化学プローブを用いた抗炎症メカニズム解明への挑戦」と題するものです。レゾルビン類(Rv類)はEPAやDHAが生体内で代謝され生じる脂質であり、極めて強い抗炎症作用を有することから、新たな抗炎症薬として期待されています。しかし、Rv類は不安定で容易に酸化され、失活することから、本化合物の抗炎症メカニズムなどは明らかになっていません。福田准教授は、Rv類の安定性の改善と構造の単純化に成功し、幾つもの有用なRv類類縁体の創出に成功しました。また、化学プローブの作成を行い、抗炎症メカニズム解明への道を切り開きました。この結果が高く評価されました。

福田 隼 准教授(右)と岩渕好治 日本薬学会会頭(左)