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長崎大学経済学部UpK主催 リメイク着物ファッションショー「愛着×未来」を開催しました

 1月19日(日)に、長崎県美術館2階ホールにおいて、長崎大学経済学部の西村宣彦教授のゼミに所属する学生たちが、自ら任意団体「長崎大学経済学部UpK」を立ち上げ、傷んで値の付かない着物を現代風にリメイクしたファッションショーを開催しました。
 当日は、150人近い観覧者が集まり、中には着物を着用してショーを観覧する方もいました。
 
 西村宣彦教授のゼミでは、長崎県内で7店舗の質店を展開する株式会社前田商会様を協力事業者として迎え、まさに今、直⾯している課題の解決に学生たちが挑みました。具体的には6月11日(火)から15回にわたり前田商会様との打合せや文献調査、ヒアリング調査などを行い、課題発見から解決策の検討を重ねてきました。
 その結果、課題として、質屋のお客様が着物を箪笥に眠らせてしまうことで状態が悪化し、質店に買取を依頼するときには値段がつかない状態になっている現状を把握しました。そのような着物を廃棄するのではなく、現代風にリメイクして、新たな価値を見出すことを目指し、このリメイク着物ファッションショーを企画・開催し、このイベントを通してモノを大事にすることの大切さを発信することができました。
 この活動には、協力事業者である株式会社 前田商会様に着物の提供という形で特別協賛いただきました。また、着物のリメイクは活水女子大学永田ゼミ様に、ファッションショーのためのヘアメイクは長崎県美容専門学校様に、ワークショップはPeace by Peace NAGASAKI様にご協力いただきました。

 長崎大学経済学部では、令和5年度より、グローバルな視野を持って現代の経済・経営の諸課題を解決できる実践的エコノミストの育成のため、2コース(経済、経営)×3領域(国際ビジネス、地域デザイン、社会イノベーション)の6つのカテゴリを設けて学生教育を実践しています。
このうち、社会イノベーション領域では、2年生を対象として、「地域や社会にある生きた課題」を題材にした各クラス定員8~9名程度の少人数教育(ゼミ)科目の「領域演習」を実施。地元企業を協力事業者として招き、事業者が直⾯している課題の解決に学生たちが挑む実践的な学びを提供しており、今回のイベントも、この教育の成果として開催されたものです。

以下、本イベントを企画・運営したUpK学生の感想です。
〇 今回のイベントは大学という環境を最大限活用したものだったと思います。
イベント開催のきっかけとなったのは経済学部の領域演習でした。演習を進めていくなかで協力事業者である前田商会様の課題を発見し、それを解決するためのアイデアを考えました。演習終了後に、課題解決のアイデアを実現してみたいという想いから、協力事業者である前田商会様に協力を依頼し、実現に向けて動き出し、学内で有志を募ってメンバーを募集し、ゼミでお世話になった先生など様々な方に協力していただきながらイベント当日まで取り組みました。
 今回の経験から、改めて大学には自分の将来につながる様々なきっかけや自分がやりたいと考えていることを実現することができる環境が整っているということを実感し、自分の将来に役立つことを確信しました。

〇 私はこの経験を通して、チームで何かに取り組むということの楽しさ、難しさを知りました。1人1人置かれている環境が違い、また価値観も異なる中で1つの目標を達成するために色々なことに向き合う日々でした。このようなことをきっかけに多くの考え方を学ぶことができました。

〇 今回のイベントは、仲間の素晴らしさとやり切ることの重要さを学ぶことができたイベントでした。準備期間は、一人の作業も多く辛いことの方が多かったですが、周りの人達が頑張っている姿や周りの人と協力しあう中でこのイベントを成功させたいと言う気持ちの方が辛さよりも強くなっていきました。イベント当日は本当に成功するのかと言う不安もありましたが、大反響をいただき、今までに感じたことのない達成感と自分たちでもこんな素晴らしいイベントが作れたと言う感動でいっぱいでした。
 

ファッションショーの様子

【参考情報】

・長崎大学経済学部 HP(社会イノベーション領域の紹介)
https://www.econ.nagasaki-u.ac.jp/intro/course/r05.html



・Instagram(長崎大学経済学部UpK)
https://www.instagram.com/nue_upk/