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熱帯医学・グローバルヘルス研究科(TMGH)設置10周年記念式典・Peter Piot博士「名誉博士号」授与式・記念講演会を開催

2025415日(火)、坂本キャンパス医学部記念講堂において、「長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科設置10周年記念式典」および「Peter Piot博士 名誉博士号授与式・記念講演会」が開催されました。

 

式典にはTMGH修了生や研究者などを中心に、オンラインを含め約200人が参加。冒頭、永安武学長より大学のビジョン「プラネタリーヘルスの実現」へのアプローチとして掲げたグローバルヘルス、グローバルリスク、グローバルエコロジーのうち、グローバルヘルス分野を担う中核的な柱としてTMGHの一層の貢献を期待する言葉がありました。また、プラネタリーヘルスこれまでのTMGHの歩みが紹介され、研究科長の北潔教授からは「TMGHのこれから10年のさらなる挑戦を支える研究推進と人材育成に幅広い協力をお願いしたい」と挨拶がありました。

 

式典に続き、TMGHの設立準備段階から現在まで常に多大なご支援をいただいているロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(LSHTM) 元院長のPeter Piot博士の「長崎大学名誉博士号」授与式が開催されました。

TMGHLSHTMと連携協定を締結しており、「NU-LS HTM国際連携グローバルヘルス専攻」を有しています。この専攻では、海外から著名な研究者や教員等を招聘し、極めて質の高い教材、カリキュラム、教育スタッフによる世界最高水準の研究指導が提供され、両大学院共同の学位(ジョイント・ディグリー)の取得を可能としています。

その結果、国際的な研究プロジェクトや実践プロジェクトをリーダーとして推進したり、日本と途上国、欧米先進国や国際機関との連携強化を通じてグローバルヘルスを推進したりすることができる優秀な人材を、数多く世界に輩出してきました。

このように、長崎大学をグローバルヘルス分野における世界のトップランナーとして維持、発展させる原動力となっている「NU-LS HTM国際連携グローバルヘルス専攻」はPeter Piot博士の存在なくして得られるものではありませんでした。

今回の「長崎大学名誉博士」の称号授与は、世界のグローバルヘルスを支え推進する人材の持続的な育成・教育システム構築に欠かせない役割を果たしていただいた功績を称えたものです。

 

長崎大学において名誉博士の称号は、ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士以来、二人目となります。