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田浦直先生のご逝去の報に接し、心より哀悼の意を捧げます

 田浦直先生は1962年に本学医学部を卒業後、皮膚科医として長崎原爆病院皮膚科部長、長崎市医師会、長崎県医師会理事などを歴任されました。5期にわたる県議会議員をお務めになられた後、1995年、第17回参議院議員通常選挙で当選され、国政に進まれてからは医師としての知識と経験を買われ、2001年1月には厚生労働大臣政務官に就任されるなど、常に第一線で保健、医療行政に携わってこられました。

 佐世保市ご出身で、8歳のとき長崎市で被爆されたご経験をお持ちということもあり、長崎の被爆地域拡大に取り組まれたことは、長崎の被爆者の思いを全国に知らしめる意義もあり、私たちの記憶に刻まれております。

 一方でNPO法人長崎こども囲碁普及会理事長、長崎ペンクラブ会長なども務められ、文学や囲碁にも造詣が深いことでも知られた文化人でもあり、県内でのこれらの普及に多大な貢献をされました。

 この度、田浦直先生の訃報に接し、本学としても深い哀惜の念を抱かずにはおれません。

 謹んで哀悼の意を表し、心よりお悔やみ申し上げます。


2025年5月7日

長崎大学

学長 永安 武