HOME > NEWS > 詳細

News

ここから本文です。

  • 教育・研究

角尾晋長崎医科大学長の書簡集が出版されました

 昭和20年に原爆により亡くなられた角尾晋・長崎医科大学長が、同大学教授として着任する以前に、留学先のドイツからご家族に宛てて送った手紙が整理され、このたび書簡集として出版されました。この書簡集は、角尾晋元学長のご子孫によって出版されたもので、今年が、角尾氏が留学から帰国して100年、そして原爆で亡くなられてから80年という節目の年にあたることから、長崎大学医学部の学生をはじめ、多くの方々にご覧いただきたいとの願いが込められています。
 本学には、当該書簡集を300冊ご寄贈いただきました。これらは附属図書館に設置するほか、毎年医学部で開催している「先哲医科慰霊祭」に出席する学生の皆さんに配付する予定です。
 さらに、書簡集と併せてご寄附も賜りました。このご寄附は、本学の歴史ある学術賞「角尾学術賞」の継続・発展と本学の学術研究のさらなる発展のために活用させていただきます。

角尾晋 長崎医科大学長について
明治25年東京生まれ。大正6年東京帝国大学医科大学医学科卒。ドイツ留学中の大正12年4月長崎医大助教授に任ぜられ、大正14年帰朝、教授就任。昭和11年学長に推され、診療・研究両面に活躍、長崎に角尾ありと大学の名声を高めた。原爆の日、診療中に被爆、滑石大神宮の救護所で大学の前途を案じながら、昭和20年8月22日他界。昭和54年、門下・同窓生等が医学部構内に胸像を建立。