令和7年度(第48回)熱帯医学研修課程修了式を挙行
2025年6月20日(金)、熱帯医学研究所において、熱帯医学研修課程修了式を挙行しました。
この研修課程は、熱帯地における保健医療分野の活動に従事しようとする人、国内や熱帯地における活動で熱帯医学の知識と技能を必要とする人などに、熱帯地における医学的諸問題についての広範囲な知識と、それらを応用するにあたって必要な基本的技術を習得してもらうことを目的として実施しています。昭和53年度の開設以来、これまでに660名の修了者を送り出しており、現在も多くの修了者が国内及び東南アジア、アフリカ、中南米等の熱帯・亜熱帯地域で活躍しています。
今年度の研修生は17名で、4月1日(火)から6月20日(金)までの約3か月間、所内での講義、実習及び野外実習により、各種病原体、媒介生物、宿主応答等のほか熱帯地の風土や文化、国際協力の現状と重要性について学びました。
修了式では、金子修熱帯医学研究所長から、研修生に対して和文と英文の修了証書(ディプロマ)が授与され、「各専門分野において日本を代表する講師の先生方とのネットワークを、今後も積極的に活用していただきたい。国際医療保健分野は支援金の激減により、その活動に多大な影響が及ぶことが予想されますが、皆さんがご活躍できるよう心よりお祈り申し上げます」との餞の言葉が贈られました。引き続き、研修生からは、「3ヶ月という短い期間ではありましたが、熱帯医学の基礎からグローバルヘルスまで幅広く学ぶことができました。さまざまな分野から集まった受講生と意見を交わしながら学べたことは、非常に貴重な経験でした。今後は、それぞれのフィールドに戻りますが、今回習得した知識や出会いを糧に、今後の活動に活かしていきたいと思います」との決意が述べられました。
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