2025年09月02日
令和7年8月22日(金)に「令和7年度長崎大学学長特別賞授与式」が挙行されました。
同賞は、前年度における教育活動、研究活動、国際活動、医療活動において特に顕著な功績があったと認められる役職員等、並びに社会活動、大学運営、大学改革推進等において多大な貢献があったと認められる役職員等を表彰するため、令和2年度に設けられました。
6回目となる今年度は以下の2名が選出され、永安学長から表彰状及び記念品が贈呈されました。
表彰分野 | 被表彰者 | 表彰事由 |
研究活動 | 吉田 レイミント (熱帯医学研究所・教授) |
ベトナムの3歳未満小児への肺炎球菌結合型ワクチン(PCV)キャッチアップ接種にて検証実験を行った結果、WHO推奨の3回接種スケジュールと比較して、2回接種スケジュールでもワクチン血清型肺炎球菌保菌の制御に劣らない効果を持つことを明らかにし、その成果をNew England Journal of Medicineの2024年11月号に第一著者兼責任著者として発表した。接種回数を減らすことでPCV接種プログラムの費用負担が軽減し、その分を低中所得国における他の重要なワクチン支援に充てることで、より多くの命と健康が守られることが期待され、世界の保健行政にも大きなインパクトを与える顕著な功績であると評価できる。 |
産学官連携 | 神山 剛 (総合生産科学域 (情報データ科学系)・准教授) |
NUTICにおける新たな地域共創活動の1つとして、データ活用による社会課題解決と人材育成を産学官で推進する組織「長大データバンク」を設立しセンター長に就任、企業出身者ならではの視点で、地域における大学の強み・役割を再定義し、従来にない新たな産学官連携の枠組みを構築した。また、優れた交渉力を発揮し、NTTドコモやSAS等の有力企業から、この活動の目玉となる魅力的なデータ等を獲得し、多くの企業・自治体からの参画依頼を集めることに成功している。データと本学教員をはじめとする専門人材の分析力を掛け合わせ、企業・自治体と連携して、地域が抱える社会課題の解決に取り組むことが期待され、本学の産学官連携推進に大きく寄与したものと評価できる。 |
※所属及び職名は令和7年8月現在
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