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日本大学生訪中団2025に19名の学生が参加しました!

8月最終週、中国教育国際交流協会主催の日本大学生訪中団2025の交流行事に、長崎大学の学生19名が参加しました。中日青少年交流行事は1984年に開始され、2018年以降では1000人近くの日本の若者が訪中団として招待されています。現地での交通・食事・宿泊その他活動に関わる費用はすべて中国側の負担で、日本の学生はほぼ北京の往復費用だけで参加できます。仲間もたくさんおり、協会側の体制も手厚いので、海外が初めて、中国が初めてという人も安心でした。今回の訪中団は下記の計81人の構成でした(引率者含む)。

大阪公立大学、京都工芸繊維大学、龍谷大学(計30人)…山西コース(大同、太源)
長崎大学(計21人)…山東コース(青島)
北京語言大学東京校、深圳大学東京学院、静岡大学、大阪大学、京都大学、大阪公立大学、福山市立大学(計30人)…浙江コース(杭州)

8月24日(日)夜に北京に現地集合し、25日(月)午前に開会式がありました。長崎大学の参加学生は学部も学年もバラバラでお互いに面識がない人も多かったのですが、すぐに親しくなり、他大学の学生とも積極的に話していました。午後から3コースに分かれ、長崎大学のメンバーは高鉄で山東省青島に移動しました。今回の訪中団には、7月に山東大学への留学から帰国した多文化社会学部の4年生も参加し、地元さながらにみんなを案内し、交通や買い物など様々な場面で流暢な中国語を駆使して助けてくれました。

8月26日(火)から3日間は山東大学青島キャンパスが拠点でした。26日(火)午前は、現在の中国では雲南省や貴州省で継承される伝統工芸、藍染めのワークショップでした。午後は環境保護に関するテーマスピーチを聴講しました。山東大学日本語専攻の大学院生による通訳のおかげで、全員が理解できました。

中国の伝統文化「藍染め」 青島は海鮮がおいしい!


8月27日(水)は山東大学環境工程コースの学部生10人との学術交流でした。山東大学の発表に続き長崎大学が発表をしました。環境科学部の3人にアイデアを出してもらい、「海ゴミについて」「ツシマヤマネコと森林保全」「昆虫食の普及」の3つのテーマを取り上げました。そのあと両大学で5つのグループに分かれ、問題点と課題についてディスカッションしました。このグループワークでは通訳ができるメンバーがいれば日本語、いない場合は英語、どちらも不得意な場合は翻訳アプリ、漢字での筆談など、意思疎通には様々な手段を使用し、有意義な意見交換を行いました。午後は両大学一緒に次世代型送配電システムの企業「青島特鋭徳電気股分有限公司(Qingdao TGOOD Electric)」を見学しました。中国の脱炭素社会構築への取り組みについて、英語での説明や体験コーナー、展示で理解を深めました。

さまざまな方法で意見交換

28日(木)は青島を代表する景勝地「山北九水風景区」をトレッキングし、午後は北京オリンピックでヨット競技の会場となったセイリングセンターを観光しました。青島の山・川・海、最先端の技術、街・食を存分に楽しんだ3日間を終え、夜、高鉄で北京に戻りました。山東大学の先生は移動を含め、青島での活動全般をアレンジしてくださり、学生のみなさんは交流活動に参加する一方で通訳やさまざまな手配に動いてくださり、本当にお世話になりました。

29日(金)午前、訪中団の3グループ81人が再度集まり、中国の大学生と一緒に万里の長城に上りました。
長崎大学のバスには北京外国語大学日本語科の学生数人が同乗し、昼食まで一緒に過ごしました。午後はクロージングミーティングです。この数日間の学びをグループごとにまとめ、プレゼンテーションを行いました。長崎大学は3日間の内容をそれぞれ「藍染め」「両国の環境問題と3国の脱炭素社会化(企業見学)」「自然環境の視点からの青島(山・食・セイリングセンター)」として、全員で発表しました。

北京外大の学生に北京ダックの食べ方を教えてもらう 中国の学生と一緒に万里の長城に登る


この1週間、長崎大学の19名は学部や学年を越えて関わり、助け合い、家族のように仲良くなり、充実した日々を過ごしました。中国については「支払いやタクシー予約などすべてアプリで電子化されている」「食べ物がおいしい」「電気自動車、電動バイク、シェア自転車の普及率が高く、脱炭素の取り組みがすごい」「自然環境の保護への関心が高い」「中国語を頑張りたい」「また中国に行きたい」などの感想が出ていました。そして何より「人が温かい、親切」だと全員が感じました。温かいおもてなしに応えるべく、「長大に海外からの訪問があれば、ぜひサポートしたい」「長崎での交流活動に参加したい」などの声もありました。

参加者全員、貴重な経験を経て飛躍的に成長できた、意義ある交流活動でした。主催の中国教育国際交流協会の皆さま、交流に携わった諸大学の皆さまに深く感謝を申し上げます。みなさん、ぜひいろいろな交流活動に参加し、すばらしい経験を得てください。

最後の集合写真