2025年09月10日
2025年8月27日(水)、第5回野口英世アフリカ賞受賞者であるアブドゥライ・ジムデ博士と、DNDi(顧みられない病気のための新薬開発イニシアティブ)代表のルイス・ピサロ医師、およびDNDiコンゴ民主共和国事務所のウィルフリード・ムトンボ・カロンジ医師らが長崎大学を訪問されました。
ジムデ博士らは8月28日(木)に本学で開催された、第5回野口英世アフリカ賞受賞者の特別講演のため長崎を訪問し、その前日に永安武学長への表敬訪問を行いました。
表敬訪問では、熱帯医学・グローバルヘルス研究科(TMGH)の北潔研究科長と熱帯医学研究所の
金子聰副所長同席のもと、アフリカが直面する公衆衛生上の課題や、国境をまたぐ医療・健康問題、産学連携、DNDiの研究活動に対する共通の取組、そして長崎大学のプラネタリーヘルスイニシアティブのもとでの学際的な連携の重要性について意見が交わされました。
また、DNDi Japan の井本大介事務局代表も同席され、DNDiの日本における活動や国際連携の可能性についても話し合われました。
ピサロ医師は、学術界と産業界の橋渡しの必要性を強調し、「一つのチームとしてイノベーションを推進することが重要だ」と述べられました。さらに、チリ出身であることから、現在築かれている協力関係を維持しつつ、本学のブラジル拠点にも関心を寄せ、将来的にはラテンアメリカ諸国における共同研究の展開にも意欲を示されました。
翌28日(木)には坂本キャンパスにおいて、グローバルヘルスに関心のある学生や教職員を対象とした特別講義が開催されました。
※野口英世アフリカ賞: https://www.cao.go.jp/noguchisho/award/05/ceremony.html
感染症の蔓延が人類共通の危険であるとの認識に立ち、アフリカにおける感染症等の疾病対策及び公衆衛生推進のため、医学研究又は医療活動分野において顕著な功績を挙げた方や団体を顕彰し、もってアフリカに住む人々、ひいては人類全体の保健と福祉の向上を図ることを目的とした賞です。
![]() |
![]() |