2025年10月28日
総合生産科学研究科 共生システム科学コース 博士後期課程2年(環境地下水学研究室)の李卓霖さんが、2025年10月16日(木)に岐阜県大垣市で開催された日本地下水学会秋季講演会において、日本地下水学会若手地下水研究助成賞を受賞しました。受賞対象となった研究内容は、2024年度若手地下水研究助成に採択され、実施してきた「Monitoring and Evaluating the Nitrate Pollution Sources in Groundwater」と題するもので、このたびこの研究成果が高く評価され、受賞に至ったものです。
水資源を地下水に依存している熊本地域では、地下水の硝酸性窒素汚染が問題となり始めています。本研究では、LMDIと加重Theil指数により1960〜2020年の窒素供給要因と地域格差の変化を解析し、構造変化の重要性と地域別対策の必要性を示し、階層型ベイズ混合モデルと同位体・ステロールの二重トレーサーにより硝酸性窒素の起源を推定し、脱窒条件下ではステロールがより安定した起源推定を与えることを明らかにしました。
李さんは、これらの研究内容について、更なる検討を加えた内容についての論文を国際誌に投稿したところです。今後よりいっそうの活躍が期待されます。
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