総合生産科学研究科の林雄大さんが第71回ポーラログラフィーおよび電気分析化学討論会において優秀ポスター発表賞を受賞

総合生産科学研究科総合生産科学専攻共生システム科学コース化学・物質科学分野 修士2年の林雄大さんが、2025年10月22日(水)・23日(木)に宮崎県宮崎市青島のANAホリデイ・イン リゾート宮崎で開催された第71回ポーラログラフィーおよび電気分析化学討論会において、「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。

林さんは、「シクロデキストリンと電解質からなる深共晶イオン液体によるフラーレンの可溶化」と題した研究発表（ポスター発表）を行い、審査の結果、同討論会において表彰されました。

本研究では、フラーレン（C60）をシクロデキストリンとイミダゾリウム塩の共晶混合液体（深共晶イオン液体）を用いて可溶化させることに成功しました。C60は優れた電子受容性をもつ物質であり、トルエンやベンゼンなどの非極性溶媒には溶解しますが、水やアルコールなどの極性溶媒にはほとんど溶けないことが知られています。林さんの手法により、高濃度の電解質を含むC60溶液の調製が可能となり、今後の電気化学デバイスへの応用が期待されます。このような新しい電解液系の発見と、ポスター発表における活発な議論の姿勢が高く評価され、今回の受賞に至りました。

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