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平成19年度退職時の長崎大学永年勤続者表彰式等を挙行をしました。(総務部人事管理課)

平成19年度退職時の長崎大学永年勤続者表彰式等を挙行

学長挨拶 永年勤続被表彰者代表謝辞
学長挨拶 永年勤続被表彰者代表謝辞

送別会でのよさこい演舞(長崎大学「突風」)

送別会でのよさこい演舞(長崎大学「突風」)

平成19年度の退職時における永年勤続者表彰式等が,3月27日,事務局第2会議室で理事及び各部局長等列席のもと挙行されました。今年度の定年・勧奨等退職者は61名で,長崎大学永年勤続被表彰者43名の方に表彰状と記念品が,また,非常勤職員感謝状被授与者3名の方に感謝状と記念品が,さらに,退職者全員に記念品が贈呈されました。
引き続いて,学長から永年の功労に対する謝意の表明と送別の挨拶があった後,被表彰者を代表して工学部 ?山 毅 教授から謝辞が述べられました。
退職者の方々は,学長,理事とともに記念撮影を行った後,学生会館食堂ホールで開催された送別会において,お互いの労をねぎらうとともに,列席者も交え懐かしい話など尽きぬ話題に花を咲かせていました。
また,送別会のサプライズ企画として,学生のサークル「突風」による“よさこい演舞”が披露され,退職者の方々の第二の人生の門出に花を添えました。

学長挨拶

このたび平成20年3月31日付けをもってご退職の皆様には30年,あるいはそれ以上の長きにわたって本学に奉職いただきました。皆様の永年にわたる本学へのご貢献に対しまして長崎大学を代表して心から感謝の意を表します。この感謝の気持ちを,こんにちまで永年に亘って皆様を支えてこられたご家族またご関係の皆様にもどうかよろしくお伝え下さい。
私は昭和58年12月に長崎大学医学部に着任いたしましたから,多くの皆様方とは25年にわた学長挨拶送別会でのよさこい演舞(長崎大学「突風」)永年勤続被表彰者代表謝辞りご一緒したことになります。
佐藤浩教授,若木太一教授,後藤恵之輔教授,藤田佳平衛教授らの皆様は20年来の知己であります。また,松田正浩課長,溝上雅敏課長,佐藤三郎事務長らの皆様がまだお若いときに,私は医学部において大変お世話になりました。本当に名残惜しく存じております。
さて,わが長崎大学はこのほど創基150年を迎えました。この150年を3つの時代に分けることができると考えます。
第1の時代は,申すまでもなく長崎大学の濫觴である「医学伝習所」が設立された1857年にはじまる発展の時代です。
第2は長崎が原爆の惨禍を受け1,000人近い長崎大学前身諸学校の教職員学生が犠牲になった1945年と現在に至るまでの再生と復興の時代です。第3の時代のスタートが長崎大学創基151年となる2008年です。
その理由は,まず本学の多年にわたる最大の懸案事項であった築35年以上の文教キャンパス老朽建築物(実に全体の68%に及ぶ)の改修がこの3月にほぼ完了したこと,同様に老朽化の著しかった附属病院の新病棟(800床)が竣工し5月にオープンすること,「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」がグローバル COE に採択されたこと,イギリスのTHES(The Times Higher Education Supplement)誌,ならびに同じく世界の高等教育や専門職向け就職情報を専門に扱うQS(Quacquarelli Symonds)社が共同で行った「世界トップ大学500ランキング」で,長崎大学は国内14位,世界で273位に入ったこと(昨年の同調査では国内18位,世界277位),さらにまた本日公表された本学の「大学機関別認証評価」も満足できる結果だったことなどから,本学が策定した「第1期中期目標・中期計画」を達成できたと考えるからです。このたび退職される皆様はまさに原爆罹災後の長崎大学の再生復興の時代の主役として活躍し,長崎大学の将来に対する確固たる基盤を作り,本学の第3の時代を担う後輩にバトンを渡してくださるのです。
これをしも長崎大学の恩人と言わずして本学が恩人と仰ぐ人がほかにいるでしょうか?恩人と仰ぐ皆様に事々しくお礼を申し述べることは,かえって皆様に失礼にあたると存じますので,これ以上は申し上げません。
皆様の在職中のご貢献を長崎大学150年の歴史の名にかけても決して忘れることはありません。
長い間,本当に有り難うございました。
皆様の今後ますますのご健勝を祈念申し上げまして,お別れの挨拶といたします

永年勤続表彰者謝辞


永年勤続表彰被表彰者代表
工学部教授   ?山 毅

永年勤続表彰を受けました職員を代表して,一言御礼を申し上げます。
本日は,私ども61名の定年退職者に対しまして,このような式典を催していただき,その上,ただいま齋藤学長から心温まるねぎらいのお言葉を賜りまして,誠にありがとうございます。
私どもが長崎大学に在職し,こうして定年まで大過なく各人の職責を全うすることが出来ましたことにつきましては,多くの諸先輩,同僚,後輩の方々のご指導,ご支援,ご協力の賜物と存じております。この場をお借りいたしまして心より御礼を申し上げます。
私ども定年退職者は,長崎大学と共に歩み人生の大半を過ごしてきた者がほとんどであり,個々人にそれぞれの経験と思い出があります。
私自身は,昭和43年以来,40年の長きに渡って長崎大学にお世話になりましたが,その間にも社会情勢の移り変わりに伴って,大学を取巻く環境の重要な変化を度々経験いたしました。私が所属しました工学部が創設された昭和41年当時の大学進学率は未だ10%台に止まっていましたが,高度経済成長期を経て社会が発展し,高度な知的能力や専門性を必要とする業務が社会に一層増加するに伴って,大学進学率も年々上昇し,平成5年には40%を超える状況に至っております。その間,長崎大学は社会が必要とする多くの専門家や社会の指導者となるべき人材の育成という重要な役割を,教育・研究活動を通じて,果してきたと存じております。
その後,進学率が更に上昇する状況の中で,平成4年のピーク時を境にして18歳人口の減少が進行し,大学・短大への合格率が90%を超えて上昇しつつあるという高等教育制度の普遍化の進行は,大学に新たな教育改革,新たな教育システムの構築を促す根本要因となっていると存じます。
また,知的財産立国の国是の下で,国立大学法人には,大学の研究成果を社会に広く普及する仕組を構築し,その組織的普及活動を通じた研究成果の活用促進によって国民に貢献することが求められていると存じます。
私どもは,長崎大学がこのような教育・研究に関する大学改革を進めている最中に退職することになりますが,長崎大学改革は,齋藤学長の卓越したリーダーシップの下で推進され,教育・研究の個性化,高度化,国際化あるいは地方化などの点で,すでに高い評価を得ていると存じます。さらに齋藤学長の指揮の下にキャンパス整備計画が着々と実行に移され,学生会館・学生食堂等の整備を始め,ほとんど全ての部局の総合教育研究棟の改修・増築および附属病院の新病棟・診療棟建設などが行なわれ,長崎大学の新しい器が完成間近であると存じます。この新しい器に,芳醇な知性と感性の香りが満ち,豊かな果実が盛られることを期待いたしております。
最後に,長崎大学の更なる発展と役員および職員の皆様のご健勝とますますのご発展を祈念いたしまして,謝辞とさせていただきます。
本日は,誠にありがとうございました。


(総務部人事管理課)