2026年03月30日
2026年3月27日(金)~28日(土)の2日間、ベトナム国家大学ハノイ校科学大学(HUS)は本学と共催し、国際シンポジウム「Marine Environmental Engineering and Chemistry–Materials for Sustainable Development」を開催しました。本シンポジウムは、両大学が掲げる人材育成および学際研究に関する協力の枠組みを、具体的な学術活動へと着実に移し進める戦略的な節目となるシンポジウムと位置付けられたものです。
当日は、本学からは、総合生産科学研究科 副研究科長の村上裕人教授、工学部 化学・物質工学コース長の中谷久之教授をはじめ、同研究科の研究者が出席。HUSからは、大学長のLe Thanh Son教授、化学部長のNguyen Minh Ngoc准教授、気象・水文・海洋学部長のNguyen Tien Giang准教授、協力・発展室副室長のNguyen Văn Ha准教授のほか、化学部および気象・水文・海洋学部の教員・研究者など、両大学から多くの幹部と研究者が参加しました。
開会にあたり、挨拶に立ったLe Thanh Son大学長は次のように強調しました。
「学術交流協定締結から2年を経た本日のシンポジウムの開催は、両者が合意事項を実践的な成果へと結び付けようとしてきた共同の努力を示す生きた証拠です。海に強みを持つ二つの国の研究機関として、海洋環境研究と材料化学の専門家が連携することで、気候変動やエネルギー転換といった複雑な課題に対し、強力な相乗効果を生み出せるでしょう。」
これに対して村上裕人教授は、単なるデータ交換にとどまらず、地域社会と世界に直接貢献する新材料・新ソリューションを共同で創出していく、より深く幅広い協力関係への期待を述べました。
それに続くプログラムは、マイクロプラスチック汚染、海洋生態系の劣化、先端バイオメディカル材料への需要拡大といった地球規模課題が顕在化する中、専門的かつ踏み込んだ科学対話の場とするため、主要研究グループによる15件以上の代表的な発表を軸に、次の3つの価値を柱とした構成としました。
1. 最先端知の深化:
海洋環境のモデリングから、スマート化学化合物および機能性材料の合成に至る最新の研究アプローチを共有する。
2. 多面的な対話:
実験・理論、化学・工学など相補的な強みを持つチーム間の直接的な連携を促進し、研究資源の最適化と課題解決の加速を図る。
3. 長期的パートナーシップ:
国際共著論文の創出、大規模な共同研究プロジェクト提案、日越間の教員・学生交流プログラム拡充に向けた基盤を整備する。
本シンポジウムは、「海洋環境工学」と「化学・材料」の2つの主要トラックからなる専門型の学術交流形式で実施され、各セッションおよび討論を通じて、参加者は現場のニーズを整理し、開催後の具体的な展開方針を描き出しました。そして特に、環境保全およびバイオメディカル領域の課題解決に向けた機能性材料の応用に重点が置かれた討論が繰り広げられました。
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