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  • 教育・研究

長崎大学と北里大学が協力して「未来のおくすり発見教室」を壱岐市立箱崎小学校で開催

現在、長崎大学と北里大学では、自然界から有用な天然の化合物を探し出し、それをもとにさまざまな薬を作り出す研究(創薬研究)を進めています。その一環としてここ数年、海洋資源の豊富な長崎県の各地で、海洋微生物を中心とするさまざまな微生物を収集する活動を共同で続けており、今年は壱岐にて収集活動を行うことになりました。そこでせっかくならこの活動を壱岐の小中学生にも知ってもらおうと今回のイベントを企画しました。

「未来のおくすり発見教室」チラシ 「壱岐の海を学ぶ・守るこども自然体験」チラシ

当日(10月24日)は、壱岐市内の7つの小学校から小学生20名、4つの中学校から中学生5名が参加してくれました。大学側は、長崎大学から16名(学生11名、教員5名)、北里大学から6名(学生2名、教員・研究員4名)が参加しました。
最初に長崎大学の学生(薬学部、医歯薬学総合研究科)から「海からくすりのタネを探す」というテーマで長崎大学の研究と、長崎大学出身のノーベル化学賞受賞者・下村脩博士の業績が紹介されました。続いて北里大学の学生から「ワクワクが止まらない!微生物の話」として北里大学の研究と、北里大学で今も研究を続けられているノーベル生理学・医学賞受賞者・大村智博士の業績が紹介されました。最後は、微生物収集を専門としている北里大学研究員の常磐俊之氏の指導のもと、顕微鏡を使った微生物観察も体験してもらいました。

「海からくすりのタネを探す」の発表 微生物観察の様子

参加してくれた小中学生は、みなとても熱心に授業を聞き、楽しそうに顕微鏡での観察に取り組んでいました。また、大学教員や学生に多くの質問を寄せ、中には教員や学生が答えに窮するような鋭い質問もありました。2時間弱の短いイベントでしたが、研究や身近な自然の面白さに気づいてもらう良い機会となったのではないでしょうか。今回の参加者の中から、いつかノーベル賞を目指すような研究者が生まれることを期待しています。

「未来のおくすり発見教室」に引き続いて、10月24日の午後からは、つながる長崎が主催した「壱岐の海を学ぶ・守るこども自然体験」に協力参加しました。大学のおくすり発見教室での学びを通じて、子どもたちに壱岐の海の環境問題を考えながら楽しく体験してもらいました。当日は雨天のためビーチコーミングはできませんでしたが、貝殻などを用いたアクアリウム作りを行いました。


参加したボランティア学生は、壱岐での「未来のおくすり発見教室」と「壱岐の海を学ぶ・守るこども自然体験」を通じて、専門的な研究内容を子どもたちに分かりやすく伝える難しさと重要性を実感していました。また、海洋微生物研究や創薬研究の意義を再認識するとともに、壱岐の海洋環境問題に対する子どもたちの高い関心や知識に刺激を受けていました。子どもたちの自由な発想や積極的な姿勢から、研究や地域貢献への意識を高める貴重な学びの機会となったと振り返っていました。


アクアリウム作りの様子 全体集合写真