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平成23年度科学技術戦略推進費―途上国におけるイノベーションを促進する国際協力の戦略的推進― のプロジェクト採択について

 本学が、平成23年度科学技術戦略推進費 ―途上国におけるイノベーションを促進する国際協力の戦略的推進― に提案した「貧困層を中心とする複数感染症の一括・同時診断技術開発のアフリカ拠点整備とその技術を用いた多種感染症の広域監視網と統合的感染症対策基盤の構築(研究代表者:調漸理事)」が採択されました。

 本プロジェクトでは、ケニア共和国において、ケニア中央医学研究所並びに長崎大学アフリカ海外教育研究拠点を拠点候補機関に、世界保健機関アフリカ地域事務所(WHO/AFRO)を協力機関として加え、「貧困層を中心とする顧みられない熱帯病(NTD)を含めた複数感染症の一括同時診断技術の分子生物学的研究・開発拠点のアフリカにおける整備」とその技術を応用した「多種感染症の広域かつ網羅的監視網の整備と感染症対策との統合による社会システムの革新」を目指します。

 

 本プロジェクトの採択に当たって、審査を行った作業部会が、これまでの研究実績を基に、アフリカの実情に即した感染症対策技術を開発し、その成果を利用して、アフリカ型の社会システムの確立を図るとともに、貧困層の構造的問題の長期解決を目指す取組であることが高く評価されました。また、機関を挙げたこれまでのアフリカでの取組を、発展的に具体化した内容であり、代表機関卒業生によるアフリカでのネットワークも構築されつつあることから、実効性の高い提案と期待され、加えて、世界保健機関アフリカ地域事務所(WHO/AFRO)の参画も得て、他のアフリカ地域への応用展開を視野に置いている点も評価できるとコメントしています。

 【参考】応募件数20件、採択率15.0%