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水産学部 4年生 毛利 虎ノ介 さん
水産学部の乗船実習の記録を拝見

  海や海洋生物への興味から水産学部へ進学した毛利さん。3年次の乗船実習を経験してからはその学びの中でも船舶への関心が高まったそうです。「360度広がる大海原に圧倒されたり、規則正しい生活リズムに気持ちが引き締まったり、乗船実習での経験はすべてが刺激的で、すっかり船上活動に魅了されました」。トロール実習や船舶の操縦などいずれも乗船実習でしか経験できない貴重な実習ばかりですが、特に印象的だったのは航海当直だったと毛利さんは語ります。「航海当直は船の安全を守る役割です。夜2時間交代制で周辺を監視して、航路、風速、風向などを記録しました。海上ではミスがあれば乗船している全員の安全に関わります。地味で忍耐が伴う役割ですが、その責任の重みを肌で感じました」。
 4年生になった現在は漁業技術研究室に在籍。長崎丸の魚群探知機を用いた卒業研究に取り組んでいます。また、航海士(※)を目指しており、夏休みを利用してインターンに参加予定です。
 ここでは、3年次の乗船実習について毛利さんが撮影した写真を元にご紹介します。

 ※航海士(海技士)になるためには海技士免許(海技免状)の取得が必要です。そのためには、4年次で乗船実習Ⅲ・Ⅳを受講するほか、卒業後に東京海洋大学海洋科学専攻科(1年間の課程)へ進学し、所定の単位を修得しなければなりません。



《水産学部の魅力紹介》
2隻の附属練習船で乗船実習へ

長崎大学は2隻の附属練習船を保有しています。長崎丸(全長68.93m、総定員70名)と鶴洋丸(全長42.79m、総定員33名)です。水産学部生が附属練習船に接する機会はなんといっても乗船実習です。1年次の後期には、学部生全員が鶴洋丸での2泊3日の乗船実習を受講します。主に有明海や五島灘、対馬周辺などの近海を回ります。3年次に受講する長崎丸での2週間の乗船実習は水圏環境資源コースと水圏生命科学コースの学生が対象です。東シナ海など外洋域で航海や漁撈、海洋観測実習を経験します。乗船実習以外にも調査・研究活動などで乗船する機会があります。