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Research

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動物の体のつくりを決めるタンパク質の協調的な進化

「生きている化石」に残っていた「生きている化石ドメイン」 
〜多細胞動物の祖先にZicは存在していた〜
Tohmonda et al., Mol Biol Evol. 2018(Morimura et al., 2017)

医歯薬学総合研究科医科薬理学分野の有賀純教授らの研究チームは、動物の体のつくりを決める遺伝子が進化の過程でどのように変化して、それが体のつくりの変化にどのように関わってきたのかに興味を持って研究を続けています。(動物の体づくり遺伝子の進化過程の解明, Takahashiら、2008他)。

ZicファミリーとMsxファミリーという二つの遺伝子ファミリーがあります。これら二つは、どちらもDNAに働きかけ、他の遺伝子の働きをオン・オフにするスイッチとして働くタンパク質(転写因子)を作り出す遺伝子です。これまでに体づくり(発生)のいくつかの過程でZicタンパク質とMsxタンパク質が協調して働くことが知られていました。

研究チームは、今回、発表した論文で、ZicファミリーとMsxファミリーという二つの遺伝子ファミリーの進化の過程が非常によく似ているということを明らかにしました。

詳しくは研究室のホームページに掲載していますのでご覧ください。