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「良性三日熱 マラリアの起源」の発見―アフリカに起源があることが明らかに

長崎大学熱帯医学研究所マラリア研究室のリチャード・カレトン准教授を含む国際的な科学者グループは、これまで東南アジア発祥と考えられていた三日熱マラリアはアフリカに起源があることを明らかにしました。

研究グループは2014年2月21日に出版された英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版で、中央アフリカに生息するチンパンジーとゴリラの三日熱マラリアと三日熱マラリア様原虫の発見について報告しました。

これらの大型類人猿から分離されたマラリア原虫の配列多様性を解析した結果、三日熱マラリア原虫はアフリカにおいて大型類人猿から人類へと宿主を変えたということが証明されました。

これは、これまでの三日熱マラリア原虫の進化に関する理解を大きく変えるものであり、人体寄生虫の進化過程での宿主転換の重要性を際立たせました。

Nature Communications上の記事:
http://www.nature.com/ncomms/2014/140221/ncomms4346/full/ncomms4346.html

マラリア研究室HP:
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/malariaunit