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医学部共同利用研究センターの山本一男准教授が、ほ乳類の細胞の大きさを調節する遺伝子を発見

国立大学法人長崎大学医学部共同利用研究センター(下川功センター長)の山本一男准教授が、ほ乳類の細胞の大きさを調節する遺伝子を発見しました。

この遺伝子を過剰に発現させると、細胞内のミトコンドリアが増加してATP産生が促進され、タンパク質合成が活性化されます。その結果として、培養細胞やマウスの体内の細胞が実際に大きくなることが分かりました。

このような機能を持つことから、この遺伝子がコードしているタンパク質を「Largen(ラージン)」と名付けました。これは、山本准教授が上席研究員として在籍したカナダ・キャンベルファミリー癌研究所およびトロント大学のタック・マック教授と、マギル大学のナヒューム・ソーネンバーグ教授、オンタリオ癌研究所の伊倉光彦教授との共同研究による成果です。

Largen(ラージン)は細胞の代謝調節に関わると考えられることから、今後、Largenの機能が詳細に判明すれば、癌やメタボロミックシンドロームといった複合的な疾患に対する理解を深めるとともに、創薬にもつながるものと期待できます。

 

※詳しい内容はこちらのPDFファイル(385.67 KiB)をご覧ください。