HOME > Research > 詳細

Research

ここから本文です。

インフラ長寿命化センターが民間会社等と開発した技術『コンクリート構造物のひび割れを遠方から検出する技術』が国土交通省から高い評価を受けました。

この度、長崎大学大学院工学研究科インフラ長寿命化センター(センター長 松田浩)、佐賀大学大学院工学系研究科と共同で国土交通省の「コンクリートのひび割れについて遠方から検出が可能な技術」に応募し、高架橋 PC単純T桁形式・幅約12m(橋台1基、床版・主桁 延長27m、橋脚3基 約1,500m2)で技術検証を行いました。審査の結果、弊社技術がNETIS登録されました。

◆ギガピクセル画像撮影システムを用いた遠隔高精度ひび割れ検出法とは??
望遠レンズを装着したデジタルカメラを撮影治具に取り付けて、検査対象部位を広範囲に、歩行しながら連続的に撮影し、撮影画像から独自に開発した画像解析により変状を抽出するシステムです。遠方から撮影するのみと非常に簡単であり、対象物に近接する必要がないため、安全かつ低コストです。撮影画像は、ギガピクセル(数百億画素)の高精細画像であり、画像からひび割れの幅、長さなどの情報を面的かつ高精度に検出できます。

計測システム

計測システム

計測システム 計測状況

試行結果 http://www.m-netis.mlit.go.jp/news/20140911.html(橋梁部門) NETIS 公式HP より
【橋台】ひび割れは全て発見され、ひび割れ長さは精度よく検出されていたが、ひび割れ幅に若干の誤差が見られた。
【床板・主桁】ひび割れは概ね発見され、ひび割れ長さ・幅ともに精度よく検出されていた。
【橋脚】ひび割れは概ね発見され、ひび割れ長さは精度よく検出されていたが、ひび割れ幅に若干の誤差が見られた。
※短時間で、広い範囲から多くのひび割れを検出することができた。

主な開発者:松田浩(長崎大学)、出水享(長崎大学)、伊藤幸広(長崎大学)、西村正三((株)計測リサーチコンサルタント)、木本啓介((株)計測リサーチコンサルタント)