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ロシアのウクライナ侵攻と「核の恫喝」に対する抗議声明

長崎大学は、この度のロシアによるウクライナ侵攻に対し、重ねて強く抗議する。特に、核兵器の使用を示唆するような指導者の発言は、「核兵器廃絶」を願う長崎大学と長崎市民の思いを裏切るものであり、到底許せるものではない。

長崎に投下された原爆の犠牲者の中には、長崎大学の前身である教育研究機関の1000人近い学生、教職員たちの尊い命も含まれていた。それ以来、世界で唯一、被爆を経験した医科大学である長崎大学にとって「核なき世界の実現」と「平和」への希求は枢要な課題である。ロシアには一刻も早く軍事行動を停止し、外交による平和的解決を実現するよう強く要請する。

チェルノブイリ原発事故の被害者救済支援や被ばく医療学に関する研究で、ウクライナと長い交流の歴史を持つ長崎大学は、ウクライナの人々の無事と平和の回復を心から願い、この声明を発するものである。


2022年3月2日 
国立大学法人長崎大学
学長 河野 茂




■本声明の英語版はコチラ
https://www.nagasaki-u.ac.jp/en/news/news103.html

■本声明のウクライナ語版・ロシア語版はコチラ
https://www.nagasaki-u.ac.jp/en/news/news104.html


2022年2月25日
長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)見解
ロシアのウクライナ侵攻と核リスク
https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/recna/topics/29942