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長崎大学総合生産科学域マイクロデバイス総合研究センター(CAMRIS)開所式を開催

 長崎大学では「総合生産科学域マイクロデバイス総合研究センター※」(Center for Advanced Microdevice Research in the Interests of Society 略称CAMRIS キャムリス)を11月16日に新設し、12月1日には開所式を開催しました。開所式には半導体関連の企業関係者を含む約60名もの方々のご参加をいただきました。冒頭、永安学長の挨拶の後、センター長に就任した大島多美子工学研究科教授より、CAMRISの概要について説明を行ないました。(CAMRISの概要は後述)

※本学では、半導体や電子部品・電子材料の総称として「マイクロデバイス」と定義しております。

永安学長

大島センター長


 続いて、開所式に参加いただいた企業の皆さまを代表し、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社長崎テクノロジーセンター長の馬場孝巨様に祝辞をいただきました。長崎大学工学部は同社と教育連携協定を締結しており、2021年から文教キャンパスにElectronic Teaching Laboratory (ETL)という教育用ラボの設置をご支援いただいています。馬場様からは、「ETLを通じて、研究レベルで学生とのつながりや交流の幅をさらに広げていきたい」と期待を寄せられました。

 さらに、特別記念講演として九州工業大学マイクロ化総合技術センターの中村和之センター長から、「センター自立運営による社会貢献と人材育成」と題して、同センターの社会人向け講座や、企業の研究拠点としての活用などの先行事例をご紹介いただきました。

SCK長崎TEC長 馬場孝巨様

九州工業大学 中村和之様


 最後にETLへ移動し、開所を記念してテープカットを行いました。終了後には、同大前の洋食店フラワーメイトで懇親会が行われ、和気あいあいとしたムードの中で、大勢の皆様に開所を祝っていただき、CAMRISは華やかな船出をすることができました。参加者からは「長崎大学との共同研究の足掛かりとなった」「半導体発展の思いを同じくする多くの皆様と面識ができてよかった」などの声が寄せられました。

テープカットの様子



総合生産科学域マイクロデバイス総合研究センター(CAMRIS)について

 マイクロデバイスを医療、水産、環境など実社会の幅広い分野で活用していくことを念頭に、工学、水産、環境科学、情報データ科学の4学問領域で構成される「総合生産科学域」内に設置しました。マイクロデバイス設計・製造・活用研究部門と半導体エキスパート育成部門を有します。

 マイクロデバイス設計・製造・活用研究部門では、回路設計や新素材の開発などに取り組む「デザイン分野」、半導体の製造や量産技術に取り組む「製造分野」、そしてデバイスの社会実装を推進する「活用分野」の3分野を設け、研究を推進します。他の研究機関や企業との共同研究も積極的に行っていく予定です。

 半導体エキスパート育成部門では、大学院生向けに上記3分野の教育を包括的に行い、研究開発志向が高く応用力に長けた、半導体を含むマイクロデバイスにおけるトップ人材の輩出を目指します。2024年度4月開設の大学院総合生産科学研究科では、半導体にかかわる「プログラマブル集積回路総論」「半導体マニュファクチャリング総論」「マイクロデバイス総論」の3科目を開講する予定です。

 今後ますます発展が期待される半導体を含むマイクロデバイス分野における教育・研究組織として長崎大学の中核を担う CAMRIS にぜひご期待ください。

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