入試情報サイトトップ > 長大を100%楽しむコツ > 座談会『教育学部2年生同士の対談』前編

教育学部2年生同士の対談 前編

 教育学部小学校教育コース2年生(副免許※1では中学校教諭二種-国語専攻-)のおふたりが登場! どのように教師を目指すようになったのか、どんな将来を目指して長崎大学教育学部で学んでいるのか詳しく聞きました。

MEMBER

離島・地域文化系/一般選抜 前期日程で受験WAKANA さん

長崎市出身。高校時代は卓球部に所属。大学では念願の龍踊部に入り、持ち前のリーダーシップを発揮して部長を務めています。理想の教師像は松岡修造さんのような情熱的で温かい先生。

教科授業開発系/学校推薦型選抜Ⅱで受験AOI さん

佐世保市出身。小学生の頃からの憧れ・教師を目指して道を切り拓いてきた努力家です。学校に馴染めない児童にも寄り添える包容力がある先生が目標。子どもと交流できるボランティアで活動中。

Q1
小学校教諭を目指したのは
いつですか?

AOIさん

私は小学校5年生の時に担任の先生に憧れて小学校教諭を目指し始めました。当時、学校環境に馴染めずにいたのですが、その先生が熱心に話を聞いてくれ、時に諭してくれたお陰で自分が変われたと思います。その先生が今でも目標です。

WAKANAさん

小学校からの夢なんですね。私は、大学入学共通テスト直後まで経済学部に進もうと思っていました。

AOIさん

そうなんですか! 初めて聞きました。

WAKANAさん

そう。両親が公務員だったので漠然と自分も公務員になりたいと思っていたんです。それで経済学部。ですが、いざ一般選抜の出願の時になって共通テストの結果から経済学部は難しいと判断。他の学部を見回して、教育学部の試験内容や配点だったら個別学力検査で挽回できそうだったんです。

AOIさん

経済学部から教育学部への変更に抵抗はなかったんですか?

WAKANAさん

それが、ありませんでした。その時、小学校時代を思い出したんです。大好きだった担任の先生がいて「小学生の先生になる」と思っていたことを。

AOIさん

どんな先生だったんですか?

WAKANAさん

女性なんですがスポーツ解説者の松岡修造さんのようなパワフルな先生です。何にでも全力で取り組む熱血タイプで、子どもにもやる気が出るように工夫してくださっていました。

AOIさん

松岡修造さんタイプ、わかりやすい! WAKANAさんもそんな熱血な一面があります。その先生がルーツなんですね。それにしても教育学部に目覚めたのは共通テストの結果がキッカケだったとはビックリでした。

WAKANAさん

出願までの短期間だったけれど真剣に将来を考えました。今は教育学部が自分に合っていると感じています。また、共通テストの成績と大学・学部の配点をしっかり見比べたこと、そして個別学力検査の傾向を見て準備をしたことが現役合格できた要因だと思います。

AOIさん

私は教育学部一筋だったし、学校推薦型選抜での受験だったので、とても新鮮なお話でした。

Q2
小学校教育コースの
3つの系※2について

WAKANAさん

AOIさんは「教科授業開発系」ですよね。どうして教科授業開発系を希望したんですか?

AOIさん

私が長崎大学を希望した理由は教科授業開発系があったから、なんです。「授業が楽しい」と子どもに思ってもらえる先生になりたいと考えていたので、授業づくりの力を養うことに特化している教科授業開発系の科目は魅力的でした。

WAKANAさん

教科授業開発系の科目は大変な印象があります。大学1年の頃、教科授業開発系の学生はカメラを持って附属小学校に行っていましたよね。

AOIさん

「初等授業観察研究」です。大変でしたが、とても興味深い科目でした。附属小学校での授業を参加観察したんです。

WAKANAさん

カメラで何を撮影したんですか?

AOIさん

授業の様子、特に先生と児童の反応を動画撮影しました。その後、動画を確認しながら先生の発言の一つひとつを付箋に書き出して、注目する言葉についてグループに分かれて話し合いました。

WAKANAさん

そこから何がわかったんですか?

AOIさん

「先生の問いかけが大事」ということです。先生の効果的な質問が子どもの興味を引き出すのだと、子どもたちの表情から感じられてとても勉強になりました。
WAKANAさんは「離島・地域文化系」を受講していますよね?

WAKANAさん

そうなんです。高校時代の頃に対馬出身の友人がいて、彼女から聞いていた離島の自然豊かな環境に興味がありました。また、離島・地域文化系は、小中一貫校や義務教育学校等で力を発揮できる教員の養成にも重点を置いています。私自身、小中一貫校で育ったので、小中一貫校でも指導できるようになりたいと思っています。

AOIさん

小中一貫校の魅力はどんな点ですか?

WAKANAさん

人間関係が親密な点です。中学3年生でも小学1年生の子と交流がありました。指導する先生も全校生徒に目を配ってくれて普段の悩みから進路への不安まで親身になって話を聞いてくれました。

AOIさん

小中一貫校で育ったことは大きな経験ですね。少子化の問題もあり、今後は小中一貫校が増えたり、教科担任制スタイルが取り入れられていたりすると聞いています。私もそれに対応できるように、副免許は中学校教諭二種の国語を選びました。

WAKANAさん

将来のことを考えた選択ですね。私が副免許で中学国語を選んだ理由は、単純に好きな教科だったことが大きいです。大学での学びは、古典にしても漢文にしても、内容を主体としたアプローチができることが面白いと感じます。高校時代は文法や単語の暗記に集中していて、あまり内容を味わえなかったから。

AOIさん

私もそう思います。それと、書写の授業がとても好きなのですが、WAKANAさんの素晴らしい字にいつも目を奪われています! 元々、習っていたんですか?

WAKANAさん

小学校から習っていて、今でも続けています。ストレス解消にもなるんですよ。

AOIさん

あの美しい字は尊敬です。

※1 副免許
小学校教育コースでは主免許である小学校教諭一種のほかに、副免許(中学校教諭二種、幼稚園教諭二種、特別支援学校教諭二種の3種でいずれか)を取得することが卒業要件になっています。
※2 小学校教育コースの3つの系
長崎大学教育学部小学校教育コースでは、教育現場の様々な課題に対応できる多様な人材を育成するために3つの系を設けています。教育学と心理学に基づいた学びが特徴の「子ども理解系」、授業づくりに必要な教科指導力と授業開発力を身につける「教科授業開発系」、地域社会の文化、特徴、課題を踏まえて教育に繋げる「離島・地域文化系」の3つです。小学校教育コースの全学生が入学後、3つの系から希望を選択して科目を履修します。

関連記事

後編はこちら