前編に引き続き、教育学部小学校教育コース2年生(副免許※1では中学校教諭二種-国語専攻-)のおふたりに話を聞きます。長崎大学教育学部の特徴である蓄積型体験実習※1について、また将来の教師像についてお尋ねしました。
MEMBER
離島・地域文化系/一般選抜 前期日程で受験WAKANA さん
長崎市出身。高校時代は卓球部に所属。大学では念願の龍踊部に入り、持ち前のリーダーシップを発揮して部長を務めています。理想の教師像は松岡修造さんのような情熱的で温かい先生。
教科授業開発系/学校推薦型選抜Ⅱで受験AOI さん
佐世保市出身。小学生の頃からの憧れ・教師を目指して道を切り拓いてきた努力家です。学校に馴染めない児童にも寄り添える包容力がある先生が目標。子どもと交流できるボランティアで活動中。
Q3
蓄積型体験学習の
感想を聞かせてください。
今年度の蓄積型体験学習では野外体験実習(小学5年生の2泊3日野外体験合宿に同行する)を受けました。
私も同じく野外体験実習を受けました。楽しかったですね。
オリエンテーリングの引率で、進路決定を子どもたちに任せていたら、経路を間違えてしまい慌てました。「あわや遭難か」と思いました(笑)!
遭難!? 大袈裟です(笑)!
大袈裟に言いました、ごめんなさい。ただ、野外での実習は緊張感があり、子どもたちがメンバー同士で協力して課題に取り組む様子を見ることができました。子どもが主体的に動くように、影から援助するのは難しいんですね。かなり歩いて疲れましたが、最終的にとても充実していました。
学校とは違う自然の中だから、子どもたちは成長していましたよね。私も、最初は車の往来や危険ポイントなどを注意していましたが、そのうちに班の一人が「車きているよ」と声かけてくれるようになり「学んでいる!」と思いました。
一日一緒にいることも、成長が分かりやすい点ですね。集団生活でも、初日はできなかった5分前行動ができるようになっていました。また、初日は食事を食べられずにいた子も、最終日には残さずに食べていました。それを見て、私も残せないと全部食べましたよ。
確かに、私たちも見られています! 班の子から「またね」と言われて感動で泣いてしまい、子どもたちの方が上手(うわて)でした。
来年は1カ月の教育実習ですね。
頑張りましょうね。私は、離島・地域文化系なので、選択で受けられる離島・へき地実習も楽しみです。
Q4
将来どんな教師を
目指しますか?
私もAOIさんもそれぞれに小学校時代に理想の先生に出会うことができ、ロールモデルがしっかりあるから、将来の目標をイメージしやすいですね(前編参照)。
松岡修造さんみたいなパワフル先生を目指しているんですよね。子どもたちをまとめてくれる熱血先生は頼もしいです。学内行事でも強みになるはずです。
そうですね。ちょっと話が変わるのですが、龍踊部に所属しています。長崎市に住んでいる子どもでも、龍踊を経験する機会は少ないので、将来、子どもたちに龍踊などの伝統芸能を体験させる機会を作ることも夢です。
龍踊は大学から始めたんですか?
はい。中学生の頃から長崎大学の龍踊部に憧れていて、念願の入部でした。今、部長を務めていて、必要なことは意見を伝えあえる人間関係を作るよう心がけています。みんなで演技を完成させて、イベントなどで披露すると達成感が大きいんです。
意見を伝え合うことは小学校教育でも大事だと思います。素晴らしいですね。
AOIさんは何か部活に入っていますか?
小学生向けの体験学習を企画・運営するボランティアサークルに参加しています。地域の子ども達とキャンプに行ったり、餅つきをしたり、様々なイベントを実施しています。
プライベートでも教育に関する活動をしているんですね。
サークルでは教育学部以外の学生もいるので大学での実習とは違った刺激がありますよ。学校が苦手な子どももいて、それぞれの特徴や個性を踏まえてメンバーで接し方を話し合いながら活動しています。
子どもとの距離感が近いのを感じます。AOIさんが小学校時代に出会った先生はそんな方だったんでしょうね。
はい、大きな目標です。子どものことを一番に考えて、どういう勉強をしたいのかや、生活面で悩んでいることも話を聞いて、子どもに寄り添える先生になりたいです。