HOME > Choho >Choho76号 My 研究室 Life:水産学部・長谷川悠波さん
Part1「想定外の事実に遭遇 研究テーマを切り替える」はこちら
長谷川さん
「実験段階では、どのような発見につながるのか分かりません。
でも、その後に待っているデータ解析は正直苦手で、昨年初めて取り組んだ時はつらかったですね。解析は、自分が導き出した結果を第三者に分かりやすく伝えるための大切な作業ですから、気持ちを奮い立たせて頑張りました」
楽しいばかりが研究ではないと振り返る長谷川さん。
――二月に行われた卒論発表では、切磋琢磨した研究室の仲間二人と共に、ベストプレゼンテーション賞を受賞したそうですね。
「はい。結果が分かった時は本当にうれしかったです。
ここでは、
卒論発表が良い評価につながった理由も、こうして一年間モチベーションを維持したまま、最後まで研究に取り組めたからだと思っています」
行動・機能形態学研究室のメンバーは現在、河端先生と学生7人と技能補佐員1人。
毎日登校する時間を定めている研究室もある中、ここでは学生個人がフレキシブルにスケジュールを決めるシステム。
自由度が高い分、自主性や責任感が求められます。
――河端先生と執筆した論文を、投稿されたそうですね。
今後はどのように研究を進める予定ですか?
長谷川さん
「引き続き、ニホンウナギの逃避行動について調査します。
ドンコの口の中でウナギの稚魚がどのように動き、どのように抜け出しているのか、抜け出す時に必ず尻尾からなのはなぜなのかなど、調べたいことはたくさんあります」
毎週木曜は河端先生との個人ミーティングの日。
研究に関する進捗状況はもちろん、時にはプライベートの悩みを相談することも。
研究室全体で行う「プログレスミーティング」が毎月1回実施されます。
好奇心と「好き」を原動力にして、のびのびと成長する。そんな研究室ライフを満喫中です。
Profile
水産・環境科学総合研究科/長谷川 悠波さん
大学院水産・環境科学総合研究科 博士前期課程1年 水産学専攻
行動・機能形態学研究室所属
研究テーマは『ニホンウナギ稚魚の逃避行動の解明』