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山本郁夫教授らが開発の医療機器がSCI国際ジャーナルに掲載、ロボット開発における3Dプリンタ適用法を国際学会(ロンドン)にて学術講演

   山本郁夫教授(海洋未来イノベーション機構(兼)大学院工学研究科、医歯薬学総合研究科)らの医療機器開発の研究が機械力学分野で権威ある欧州系SCI国際ジャーナル誌JOURNAL OF VIBROENGINEERINGに掲載されました。1)
   これは肺の手術に使う肺パット(図1)の開発をまとめたもので、指の部分を閉じた状態で肋骨の中を通り抜けた後に開いた指メカニズムにより肺を優しく押さえ、術後は指を閉じて肋骨の中からぬき取れる多関節メカニズムを特長としています。論文ではメカニズムの特長とCAD設計(図2)、力学解析、3Dプリンタによる試作評価のプロセスが高く評価されました。また、3Dプリンタによる試作評価プロセスの確立に関して3月に英国ロンドンにて開催の3D PRINTING TECHNOLOGY AND INNOVATIONS国際学会で学術講演発表を行い2)、世界に先駆け3Dプリンタをロボット設計開発プロセスに活用している点と魚ロボット等のロボット骨格や主要構成部品に用いている点が評価されました。(図3)
  今後は産学連携による機器製造のビジネス化と確立した設計開発法の他のロボット開発への展開を図っていく予定です。

1)
論文名:DEVELOPMENT OF A FINGER LIKE MULTI-JOINT ARTICULATED SURGICAL RETRACTOR FOR USE IN ENDOSCOPIC SURGERY.
著者:IKUO YAMAMOTO, KEIKO KISHIKAWA, YOSHIHIRO KONDO, MURRAY LAWN, TAKESHI NAGAYASU, NAOYA YAMASAKI, KEITARO MATSUMOTO
掲載誌:JOURNAL OF VIBROENGINEERING. MAR 2018, VOL. 20, ISSUE 2. ISSN 1392-8716 1195
2)
学術講演名:3D printer applications for developing robotics
発表者:IKUO YAMAMOTO
掲載誌:Proc.2nd International Conference on 3D Printing Technology and Innovations, International Journal of Adv Technol, pp.44, Vol.9, ISSN:0976-4860, DOI:10.4172/0976-4860-C1-002, 2018

 

図1 開発した肺パット 図2 肺パットCAD設計
図1 開発した肺パット 図2 肺パットCAD設計

図3 山本教授によるロンドン国際学会での設計開発法の学術講演

図3 山本教授によるロンドン国際学会での設計開発法の学術講演