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重点研究課題NRGIC/原爆後障害医療研究施設の荻准教授らの「日やけメカニズムに関する研究」が、Nature Genetics誌に掲載

重点研究課題長崎大学がん•ゲノム不安定性研究拠点(NRGIC)、長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設(中沢 由華テニュアトラック助教、佐々木 健作研究員、光武 範吏助教、荻 朋男准教授ら)と、カネボウ化粧品・価値創成研究所による研究グループは、日光を浴びると強い日やけ反応(紅斑)を示す「紫外線高感受性症候群」の原因となるUVSSA遺伝子を発見し、その分子機能解析を行いました。本疾患は強い日やけ以外の症状はほとんど見られない極めて軽度な遺伝性光線過敏症ですが、報告以来約30年もの間、その原因となる遺伝子は不明でした。当研究グループは、個人の全ゲノムDNA配列を短時間に解析できる最新技術「次世代シーケンス解析法」を活用し、患者間の全遺伝子配列を比較することで原因遺伝子を突き止めることに成功しました。この遺伝子を詳しく解析することで、健常人の日やけのメカニズムの解明や、さらには日やけしにくい肌へと導く技術の確立への可能性が高まります。

なお、この発見を記述した論文が、4月1日付「Nature Genetics」※誌オンライン速報版(電子版)に掲載されました。

※「Nature Genetics」:遺伝学分野では最も質が高いとされる学術誌。ライフサイエンス分野全般においても影響力を表す指標(インパクトファクター)は最高レベルとなっています。

詳細は「日やけメカニズム解明への糸口となるUVSSA遺伝子を発見」(PDF:335KB)をご覧ください。